Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

イランの旅 7 マシャド~シラーズ

2014-06-17 18:21:44 | 中近東/北アフリカ
4月28日 続き

昼食の後、空港に向かうにはまだ時間があるので、またもロンプラ頼みで紹介されていた昔のハマムを利用した博物館に行きたいとお願いする。

ここもガイドさんは来たことがなくて探すのに苦労していたが、ハラムのすぐ脇、昼間でシャッターを閉めたアーケードを抜けると
 
「人類学博物館」の看板があり、ハマムの明り取りがたくさん見えるので確かにここらしい(ロンプラの地図は全く違っている)。
ところが周りを歩いても入口が見当たらず、どうも門が閉じられている様子。インターフォンでガイドさんが聞いてみると午前中のみの開館なので今日はもう閉めてしまったとのこと。
屋根を見ると大きなハマムだったようなので、見られなかったのは残念。

  
すぐ脇には昨日入ったのとは別のイマーム・レザー廟への入り口があり、アプローチには真新しい店が並んでいる。
 スーパーまであるが、ここはイマーム・レザー廟の経営とか。寄進の多い宗教法人が潤い、多角企業化するのはどこの国も同じらしい。
下見にのぞいた店内で目についたのは
 なんと、にんにくシャンプー。
髪がきれいになるとイラン人女性に人気だそうで、におい付だのにおいなしだの、バラエティもいっぱい。
同行の友人がおもしろがって買っていたけど、使い心地はどうなんだろう。

そうこうしているうちに時間になったのでマシャドの空港へ。
 
ここは国際線も発着する空港、実はドーハからここに直接来ることもできる。
巡礼者たちのためのお土産売り場もいっぱいで、おかげで嵐を避けるためとやらで出発が1時間遅れたが退屈しなかった。

 本日の飛行機はイラン航空のフォッカー100。

タラップを上がって機内に入ると「日本人?こんにちわ」とまったくなまりのない日本語でパーサーのおっさんに挨拶された。
このおっさん、すぐ後ろにいたアメリカ人の団体にも愛嬌を振りまいていたが、飛び立ってしばらくすると空いていた自分の隣に座りこんで話を始めた。
日本語がやけにうまいと思ったのはイラン航空が日本に就航していたころ、毎回日本に4,5日滞在していたためらしい。
愛想がいいのはいいが、しかし他の若い女の子たちが一生懸命機内サービスをしているのに、パーサーが遊んでいていいのか?しかも女の子の前でフェースブックのアドレスまで寄こすし。
我らがガイドによると「CAさんたち、怒ってました」って、そりゃそうだろう。イラン人、自由すぎ。

 怒っていたかもしれないCAさんにもらったのはチキンの載ったごはん。結構な量があって、お腹いっぱい。

 飛行2時間で到着したシラーズは小さな地方空港だ。

さて、すぐにチェックインしたホテルは旧市街の中心、キャリーム・ハーン城塞のすぐ横。
すぐ近くに人だかりがしている店があり、ガイドさんによると有名なアイスクリーム屋だと言う。
夕食は機内食で十分なので、それではデザート、と荷物を置いて外に出る。
 時間はもうすぐ10時、でもこのにぎわい。
 
店内は飾り気もなく、ひげのおじさんがひたすらアイスクリームをカップによそって客に渡している。
英語表記もなにもなく、前払いなのでとりあえず「アイスクリーム1つ」と言って20,000リアル(約60円)で何やら書かれた紙をもらい、無事にアイスクリームをゲット。
 これが妙に伸びるアイスで、トルコのドンドゥルマによく似ているが、ミルクの風味が独特でおいしいような、おいしくないような。でも食べているうちに癖になる味。
しかし同行の友人たちによると、他のお客さんたちは別のものも食べているようだと言う。これはまた明日リベンジせねば。

と道端でアイスをなめていると、焼き立てのパンを持った人たちがたくさんやってくる。
うらやましそうに見ていたせいか、メガネをかけて優しそうな女性が「どうぞ」とパンを差し出してきた。遠慮なく少しいただいてみるとおいし~。

お腹が空いているわけではないが、どんな店か見に行こう、とちょっと歩くと
 オリーブやらピクルスやらをたくさん並べた店が何軒かあり
 
その先にまた人だかりがしているパン屋があった。ここは機械で焼いているが、薄いパンは窯から出てくる端から売れていく。
これを面白がって見ていたら「一枚もってけ」と迫力あるパン屋のおじさんにまたもらっちゃった。

中東は来るたびに何かもらうな、と思いながらホテルに帰ろうと歩いていると、先ほどのメガネの女性が「車で案内しますからシラーズの観光をしませんか」と声をかけてきた。どうやら家族でパンとアイスを買いに来たらしく、車にあと3人乗れるとはちょっと思えない。夜も遅いから、と辞退させていただいたが、これがうわさに聞くイラン人のホスピタリティーか。

シラーズのような観光地でもこの親切にはちょっと感動してしまった。


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コメント (8)
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