Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ラダック再訪 2 上ラダックのゴンパめぐり 前篇

2015-09-03 18:22:05 | チベット文化圏
8月16日 続き

正午、手配してあった車とガイドと共にホテルを出発。
本日午後は上ラダックの修道院めぐり。
ラダックは今回で4回目だが、上ラダックは14年前の初訪問以来ご無沙汰なので、久しぶりに行ってみることにしたのだ。

まずはレーの町から15キロと近いシェイ・ゴンパ。
 
17世紀建立の王宮の上にゴンパがあり
 
中には金色の大仏がいらっしゃる。
 
周りの壁面は青地の壁画で埋め尽くされ
 
傷みは目立つがオリジナルのままのようで繊細な筆遣いが美しい。
久しぶりに嗅ぐバターランプとお香の混ざった匂いにうっとり。この雰囲気が恋しかった。

このゴンパにいるお坊さんの被り物がおもしろくて、これは他のチベット圏で見たことがないがへミス系ドゥクパに特有らしい。
 
お堂の中では床に並べた白黒の小石を拾いながらお釈迦様の周りを回っている人がいて、石は回る回数を数えるための物とか。これも他では見たことがなかった。

 
お堂の前に広がる景色がまた胸を広げるようで、この空の近さがラダック。

次に向かったのはシェイから4キロのティクセ・ゴンパ。
 岩山の上にそびえる姿が見事なゴンパで、15世紀半ばの創始というが僧坊は今も増殖しているとのこと。

このお寺さんは経営も上手なようで、門を入ってすぐの所にはツーリスト向けのお土産屋やレストランがあるが、我がガイドさんが案内してくれたのはこちら。
 
お坊さんたちの食堂。
 
部屋の端には大きなかまどがあって、裏の厨房に回ってみると焚口に薪の跡があるので今も現役のよう。

ほとんどのお坊さんたちはもう昼食を終えてしまっていたが、鍋の中にはまだ食べ物が少し残っている。
  ということで、お坊さんのあまりものをお相伴!
本日のメニューはごはんにダル、カリフラワーのターメリック炒め。どれもとても優しい味付けでおいしい。
テーブルにいらした英語の堪能なお坊さんによると、食材は自分たちの畑で採れたものだとか。
このお寺には70人ほどの僧侶がいて、一番幼い子は7歳ぐらいからここで学ぶのだそうだ。

 お腹を満たしたところでまずはチャムカンへ。
 
ここは1980年にできた新しいお堂だそうだが、中には宝冠をかぶった大きな弥勒菩薩。
 
周りの壁にはお釈迦様の物語などが描かれている。

チャムカンと中庭を挟んだ反対側にあるのが本堂であるドゥカン。
 
 
入って左手の壁には千仏画
 
 
右手には曼荼羅や密教らしい守護尊像がカラフルに描かれている。

このドゥカンの奥にはもう一つ狭いツァンカンと言う部屋があって
 
ここはお釈迦様やグル・リンポチェの周りを囲む動物の壁画が
 
まるで漫画のようで面白い。

ドゥカンの脇の階段を上がった所にはゴンカン(護法神堂)があって、ここは狭いが大迫力。
  
顔を布で隠した護法神像が何体も並び、
  
壁の状態は剥落も多くて厳しいが
 
新グゲ様式の千仏画が素敵すぎる。


眼下に見えるのはインダス川。

この川に沿って、次のゴンパへ向かう。


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コメント (5)
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