Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ラダック再訪 3 上ラダックのゴンパめぐり 後編

2015-09-04 19:13:17 | チベット文化圏
8月16日 続き

ティクセからさらに南へ向かうが、途中の道は8月頭に降った大雨の影響で狭まって車がつかえているところがあったり、ムスリムのデモのために道路が封鎖されているところがあったり。
おかげでぐるっと迂回するはめになったが、幹線と並行する細い道に入ってもらってやっと次の目的地へ。

 
これもまた小高い岩の上に建てられた17世紀建立のスタクナ・ゴンパ。

このお寺にはリンポチェ(活仏)がいらっしゃるが、先代が数年前に亡くなって代替わりしたばかりとのこと。
ザンスカール出身のガイドがこの寺と懇意とのことで、リンポチェに会いましょう、と居室にいれていただく。
  
中庭から入ったこの部屋で冷たいジュースやチャイなど出していただいたが、リンポチェはお昼寝中とのこと。
 
何しろこの下の写真が現在のリンポチェ、まだ4歳なので部屋の隅にはおもちゃの車も転がっている。
上の写真は聞きそびれたが、おそらくブータンのどこかのお寺のリンポチェ。こちらもまだ子供のようだ。

それでは先にお寺の見学を、と居室の向かいにあるドゥカンへ。
  
 
中は明るくて壁画も新しく、色鮮やか。

この奥の小部屋はドルジェ・パンモ・ラカン。
 
ちょっとなまめかしい女性の面があってどきっとする。

さらにその隣の小部屋はラマ・ラカン。
 
中央の長いあごひげは17世紀にブータンを統治した初代シャブドゥン、ンガワン・ナムギャル。この像があるのがこの寺がブータン系である証し。
 
こちらの壁面も壁画に覆われていて楽しい。

そうこうしているうちにリンポチェがお目を覚ましたと言うので行ってみると
  
リンポチェ、スマホに夢中になっている。
我がガイドが「リンポチェ、お話ししましょうよ。今、忙しいですか?」と聞くと、「キャンディークラッシュやってるから今忙しい」だって。

賢そうな顔をしているが、3歳半で生まれ変わりと認定されてこの寺に連れて来られたまだ4歳の子供。
お付きのお坊さんたちが目に入れても痛くない孫といった顔をしてニコニコ見守っているのが印象的だったが、もう少し大きくなったらブータンのお寺に修行に送られる予定とか。
促されてパタパタとお守り紐を取りに行き、頭に手をかざして祝福してくれた。

日もだいぶ傾いてきたが、まだ間に合うだろうと言うことで最後はへミス・ゴンパへ。
 
ここはラダックでも最大のゴンパ、本堂も14年前より立派になっているし、来年は12年に一度の大祭があるのでさらに多くの参拝客を見込んでいるのだそうな。

時間がもう遅いので、ここは一番壁画の多いラカン・ニンパだけ見学させていただくことにする。
 
ちょうど壁画の修復作業中とのことで、見ているととても丁寧な仕事ぶり。
  
  
 
細部に金箔も使われた鮮やかな壁画はさすがへミス。

無事見学を終え、レーへ戻ろうと車を急がせていると、夕方の空に先ほど訪れたスタクナ・ゴンパのシルエットが見えた。
 あの岩山の上で4歳の子供がお母さんと離れて今夜も眠るのか、と思うと凡人としてはいささか切ない。

到着日にもかかわらず具合が悪くなることもなく、半日で効率よくゴンパめぐりができて大満足でレーに帰着。

夜は軽く麺にしておこうと
 
おしゃれ系のヌードル・ショップでチベット麺のトゥクパ。
緑のジュースはヨルダンやシリアで飲んだミントレモンジュースだが、レーのこじゃれた店にはたいていある。なぜここに、と思うが、おそらくはたくさん来るイスラエル人観光客の影響だろう。

 すっかり明るくなったウィンドーと、夜でも大勢のツーリストの姿に驚きつつ、ラダックの初日終了。  
 

にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする