今年9月に初めて参加させていただいた「ヤムの会」、今度はネパール料理屋で子豚1頭おまかせ忘年会だというので旅仲間のSさんとまた混ぜてもらうことにした。
今回の会場は巣鴨の「プルジャダイニング」。
地図で見れば駅から近い線路脇。
実際その通りの場所にあるのだが、あまりに地味な外観で最初は行き過ぎてしまった。
今回の参加者7名が揃ったところでまずは乾杯。
ネパールビールを頼む人が多い中、ヤムの会会長と我が友Sさんはトゥンバを注文。
トゥンバとは雑穀を発酵させたところにお湯を注いで飲むお酒。シッキムやブータンで見たものは小麦を原料にしていたと思うが、ここの材料は黍だそう。この器がまた本格的でいいではないか、ストローまで熱くなって冷めるまで飲めないらしいが。
下戸の自分はラッシーをいただき、早速つきだしと最初のお料理が登場。
どちらも見た目は同じようだが、手前のつきだしはサツマイモ、奥のお皿はヤマトイモを使っていて、生姜やターメリックを使っているのは同じなのだがスパイス使いが微妙に違う。繊細な味付けで、これはこの後の料理も期待ができる。
「タースです」と登場したこれはモモ肉をマリネしてから炒めた物とか。皮つきのお肉にしっかりした味付け。
次に登場したのは「目玉と脳みそ」。「目玉は4つしかない」と言うことは子豚は2頭いたのか。
皆さん遠慮なさるので目玉1個いただいちゃいました。コリコリと軟骨っぽくて、魚の目玉のようなプニュプニュはないのね。脳みその方は白子よりあっさりと豆腐のようで、どちらもおいしい。
これはタン(舌)と耳
こちらは頭の肉とのことで、本当に子豚1頭(というか2頭か)の頭を余すところいただいたわけ。
料理はどれも同じような色をしていてしょうがとにんにく、ターメリックを使うところは共通しているが、クミンを使っていたり、トマトペーストが入っていたり、風味が少しづつ違って独特。
自分が特に気に入ったのはこのスペアリブ。
皮付きだが子豚ちゃんなので脂肪もなく、お肉が柔らかい。スパイスでマリネされたものにさらに小皿に入った香辛料をちょっとつけるのだが、このチョップと言う香辛料、山椒と硫黄の香りのするネパールの岩塩をブレンドしたもののようで、初めて嗅ぐ香りだが癖になる。
「シュクティも食べる?」と出てきたのはこちら。
豚肉を一日干したものだそうで、固すぎずうまみが凝縮。
「まだ内臓もあるよ~」と言われたがお肉はもう十分に食べたので、この店の常連 trintrinさんが頼んでくれたのはチウラ。
炒った玄米をつぶしたもので、ブータンでシップと言うお茶請けと同じもの。
これが香ばしくて、ポリポリ食べているとこれもまた癖になる。
もう一つネパールらしいものを、と最後にディード・セット。
ディードとは左上の黒っぽい塊だが、これは日本で言う蕎麦がき。ただしこのお店の物は蕎麦2:黍1の割合で混ぜているそうで、日本の蕎麦がきよりも硬い練りあがり。上のくぼみにはギーが入り、真ん中の山羊カレーやチリペーストを付け、周りのおかずをつまみながら食べるとおいし~。
「これも食べてみて」と出てきたダルには何種類もの豆が入り、優しい味付けでこれもいい~。
とにかくどの料理も絶妙の味付けで、多分ネパールで同じものを食べてもこれほどおいしい物にはなかなか出会えないんじゃないかと思う。
これらの料理を作ってくれたのはこちらのプルジャさん。
ポカラからさらに車で3時間ぐらいかかるところの出身で来日10年目。
以前は池袋で同じネパール料理の店をやっていたがなかなか理解してもらえず、一度は店を閉めて故郷に帰ってしまったのだとか。しかし常連の「帰ってきてコール」に押されて去年また店を開いたと言う話を涙しながら語るプルジャさんは人柄の良さがあふれていてとにかくチャーミング。
この店に来て彼女のファンにならない人がいるだろうか。
と言うことで大満足の「ヤムの会」忘年会。
会長、書記長、次回もまたよろしくお願いいたします。
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今回の会場は巣鴨の「プルジャダイニング」。
地図で見れば駅から近い線路脇。
実際その通りの場所にあるのだが、あまりに地味な外観で最初は行き過ぎてしまった。
今回の参加者7名が揃ったところでまずは乾杯。
ネパールビールを頼む人が多い中、ヤムの会会長と我が友Sさんはトゥンバを注文。
トゥンバとは雑穀を発酵させたところにお湯を注いで飲むお酒。シッキムやブータンで見たものは小麦を原料にしていたと思うが、ここの材料は黍だそう。この器がまた本格的でいいではないか、ストローまで熱くなって冷めるまで飲めないらしいが。
下戸の自分はラッシーをいただき、早速つきだしと最初のお料理が登場。
どちらも見た目は同じようだが、手前のつきだしはサツマイモ、奥のお皿はヤマトイモを使っていて、生姜やターメリックを使っているのは同じなのだがスパイス使いが微妙に違う。繊細な味付けで、これはこの後の料理も期待ができる。
「タースです」と登場したこれはモモ肉をマリネしてから炒めた物とか。皮つきのお肉にしっかりした味付け。
次に登場したのは「目玉と脳みそ」。「目玉は4つしかない」と言うことは子豚は2頭いたのか。
皆さん遠慮なさるので目玉1個いただいちゃいました。コリコリと軟骨っぽくて、魚の目玉のようなプニュプニュはないのね。脳みその方は白子よりあっさりと豆腐のようで、どちらもおいしい。
これはタン(舌)と耳
こちらは頭の肉とのことで、本当に子豚1頭(というか2頭か)の頭を余すところいただいたわけ。
料理はどれも同じような色をしていてしょうがとにんにく、ターメリックを使うところは共通しているが、クミンを使っていたり、トマトペーストが入っていたり、風味が少しづつ違って独特。
自分が特に気に入ったのはこのスペアリブ。
皮付きだが子豚ちゃんなので脂肪もなく、お肉が柔らかい。スパイスでマリネされたものにさらに小皿に入った香辛料をちょっとつけるのだが、このチョップと言う香辛料、山椒と硫黄の香りのするネパールの岩塩をブレンドしたもののようで、初めて嗅ぐ香りだが癖になる。
「シュクティも食べる?」と出てきたのはこちら。
豚肉を一日干したものだそうで、固すぎずうまみが凝縮。
「まだ内臓もあるよ~」と言われたがお肉はもう十分に食べたので、この店の常連 trintrinさんが頼んでくれたのはチウラ。
炒った玄米をつぶしたもので、ブータンでシップと言うお茶請けと同じもの。
これが香ばしくて、ポリポリ食べているとこれもまた癖になる。
もう一つネパールらしいものを、と最後にディード・セット。
ディードとは左上の黒っぽい塊だが、これは日本で言う蕎麦がき。ただしこのお店の物は蕎麦2:黍1の割合で混ぜているそうで、日本の蕎麦がきよりも硬い練りあがり。上のくぼみにはギーが入り、真ん中の山羊カレーやチリペーストを付け、周りのおかずをつまみながら食べるとおいし~。
「これも食べてみて」と出てきたダルには何種類もの豆が入り、優しい味付けでこれもいい~。
とにかくどの料理も絶妙の味付けで、多分ネパールで同じものを食べてもこれほどおいしい物にはなかなか出会えないんじゃないかと思う。
これらの料理を作ってくれたのはこちらのプルジャさん。
ポカラからさらに車で3時間ぐらいかかるところの出身で来日10年目。
以前は池袋で同じネパール料理の店をやっていたがなかなか理解してもらえず、一度は店を閉めて故郷に帰ってしまったのだとか。しかし常連の「帰ってきてコール」に押されて去年また店を開いたと言う話を涙しながら語るプルジャさんは人柄の良さがあふれていてとにかくチャーミング。
この店に来て彼女のファンにならない人がいるだろうか。
と言うことで大満足の「ヤムの会」忘年会。
会長、書記長、次回もまたよろしくお願いいたします。
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