10月16日 続き
セチョヴィリエ塩田からはまたコペルを通り、何もない国境を素通りしてイタリアへ入国。
スロベニアの海岸線は47キロしかないので30分ほどしかかからない。
すぐにトリエステの郊外に入ると雑然とした感じがスロベニアとは違う。
しかし中心部に入るにつれていかにも元オーストリア領らしい重厚な建物が多くなり、やがて駅にほど近い今夜の宿に到着。
こんな立派な建物に挟まれた
小さな3つ星の Hotel Albergo Alla Posta は部屋も狭いけれど
トラムも走る大通りに面している割には静かで落ち着いている。
部屋で一休みしたところで夕方のトリエステの町へ。
ちょっと歩くと外には大量のポルチーニ、店内にも様々なきのこを並べたきのこ専門店を発見。
ここのきのこを扱うレストランはないかと聞いてみたが、「どこでも食べられるよ」とそっけない返事しかもらえなかったのは次々にお客さんが来て忙しかったせいだろうか。
さらに行くと素敵なお菓子屋さん。
柴犬を連れた常連さんが来た途端、店中大騒ぎで犬をかわいがるところがいかにもヨーロッパ。
14世紀から第一次大戦後までオーストリア領だったトリエステなので、この店のお菓子もオーストリア風だ。
ローマ風のファサードが立派な建物はカトリックのサンタントニオ教会。
そのすぐ脇にはセルビア正教の聖スピリドン聖堂。
金を多用してきらびやかな内部だが、荘厳な雰囲気が素敵だ。
この教会の前にはマリア・テレジア時代に作られたと言う運河。
運河の先には夕焼けの海。
そして海に面して広がっているのがイタリア統一広場。
左手が県庁、中央奥が市庁舎、右手はロイド・トリエスティーノ館という元海運会社だそうだが
夕暮れのライトアップが美しくて息をのむ。
さて、トリエステはカフェの町として有名だそうで、コーヒーメーカーのイリ―も本社はここにある。
そこでコーヒーを買おうと向かったのはこの町に住む人のブログで見つけたこちらの店。
中にはコーヒーやお茶がたくさん並び、奥にはコーヒーカウンターのあるレトロなお店。
決しておしゃれではないが、コーヒーを買いたいそぶりを見せた途端にマダムが香りを嗅がせてくれたコーヒーは素晴らしくおいしそう。
「有名なイリ―は工場生産、うちは手で焙煎しているからね」と自慢するコーヒーを買うとこれまた素敵にレトロな包装をしてくれてうれしくなる。
順序は逆ながら、コーヒー豆を買った後でカウンターのカフェも一杯お願いすると、英語を話す息子が淹れてくれた。
「今日はクレマがうまく立った。コーヒーをおいしく淹れるには湿度が大切なんだ」と満足そうな息子のコーヒーは酸味と苦みのバランスがよくて本当においしかった。買って帰ったコーヒーもおいしくて満足。
今夜は夕食もカフェで摂ろうと、トリエステに何軒かある老舗カフェの中でも食事がちゃんと摂れると聞いた Caffe` Tommaso へ。
ここは1830年創業という有名店なのだが、表があまりにも地味で最初行き過ぎてしまった。
中も派手なところはなく、落ち着いた雰囲気。
食事はさらに落ち着いたこちらのテーブルに案内されて
前菜のシーフードはイワシもタコも鱈もさっぱりとした味付けがよく
メニューに30分かかると書かれたパッケリというパスタは登場してみると巨大マカロニ。なるほどこれは茹でるのに時間がかかるだろうと思うが、歯ごたえがあって食べごたえ十分。ツナとオリーブのトマトソースともよく合っていた。
丁寧なサービスも気持ちよく店を後にしたが、そう言えばこのカフェでコーヒーは飲まなかったような。
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セチョヴィリエ塩田からはまたコペルを通り、何もない国境を素通りしてイタリアへ入国。
スロベニアの海岸線は47キロしかないので30分ほどしかかからない。
すぐにトリエステの郊外に入ると雑然とした感じがスロベニアとは違う。
しかし中心部に入るにつれていかにも元オーストリア領らしい重厚な建物が多くなり、やがて駅にほど近い今夜の宿に到着。
こんな立派な建物に挟まれた
小さな3つ星の Hotel Albergo Alla Posta は部屋も狭いけれど
トラムも走る大通りに面している割には静かで落ち着いている。
部屋で一休みしたところで夕方のトリエステの町へ。
ちょっと歩くと外には大量のポルチーニ、店内にも様々なきのこを並べたきのこ専門店を発見。
ここのきのこを扱うレストランはないかと聞いてみたが、「どこでも食べられるよ」とそっけない返事しかもらえなかったのは次々にお客さんが来て忙しかったせいだろうか。
さらに行くと素敵なお菓子屋さん。
柴犬を連れた常連さんが来た途端、店中大騒ぎで犬をかわいがるところがいかにもヨーロッパ。
14世紀から第一次大戦後までオーストリア領だったトリエステなので、この店のお菓子もオーストリア風だ。
ローマ風のファサードが立派な建物はカトリックのサンタントニオ教会。
そのすぐ脇にはセルビア正教の聖スピリドン聖堂。
金を多用してきらびやかな内部だが、荘厳な雰囲気が素敵だ。
この教会の前にはマリア・テレジア時代に作られたと言う運河。
運河の先には夕焼けの海。
そして海に面して広がっているのがイタリア統一広場。
左手が県庁、中央奥が市庁舎、右手はロイド・トリエスティーノ館という元海運会社だそうだが
夕暮れのライトアップが美しくて息をのむ。
さて、トリエステはカフェの町として有名だそうで、コーヒーメーカーのイリ―も本社はここにある。
そこでコーヒーを買おうと向かったのはこの町に住む人のブログで見つけたこちらの店。
中にはコーヒーやお茶がたくさん並び、奥にはコーヒーカウンターのあるレトロなお店。
決しておしゃれではないが、コーヒーを買いたいそぶりを見せた途端にマダムが香りを嗅がせてくれたコーヒーは素晴らしくおいしそう。
「有名なイリ―は工場生産、うちは手で焙煎しているからね」と自慢するコーヒーを買うとこれまた素敵にレトロな包装をしてくれてうれしくなる。
順序は逆ながら、コーヒー豆を買った後でカウンターのカフェも一杯お願いすると、英語を話す息子が淹れてくれた。
「今日はクレマがうまく立った。コーヒーをおいしく淹れるには湿度が大切なんだ」と満足そうな息子のコーヒーは酸味と苦みのバランスがよくて本当においしかった。買って帰ったコーヒーもおいしくて満足。
今夜は夕食もカフェで摂ろうと、トリエステに何軒かある老舗カフェの中でも食事がちゃんと摂れると聞いた Caffe` Tommaso へ。
ここは1830年創業という有名店なのだが、表があまりにも地味で最初行き過ぎてしまった。
中も派手なところはなく、落ち着いた雰囲気。
食事はさらに落ち着いたこちらのテーブルに案内されて
前菜のシーフードはイワシもタコも鱈もさっぱりとした味付けがよく
メニューに30分かかると書かれたパッケリというパスタは登場してみると巨大マカロニ。なるほどこれは茹でるのに時間がかかるだろうと思うが、歯ごたえがあって食べごたえ十分。ツナとオリーブのトマトソースともよく合っていた。
丁寧なサービスも気持ちよく店を後にしたが、そう言えばこのカフェでコーヒーは飲まなかったような。
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