Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

15年秋の欧州旅 17 ドゥオモのテラス・ツアー

2015-12-26 01:55:31 | ヨーロッパ
10月19日

朝10時、昨日の晩も見たドゥオモの前にまたやって来た。

 
すると教会の周りには長蛇の列。今日は主な美術館が休みの月曜なので、いつも以上にドームに上がろうと言う人が殺到しているようだ。

しかし我々はこの列には並ばない。
前もってドゥオモのテラス・ツアーと言う物に申し込んであり、ガイドについて行けば最優先で入れるからだ。

さて、それではオンラインのバウチャーをチケットに交換しよう、とチケット売り場を探すがどこにあるのかわからない。
洗礼堂の前にあるということだが見つからないので洗礼堂の入り口にいる係員に聞くと、なんとすぐお向かい。
  
しかし小さな入口で、しかも看板がまったく目立たない。洗礼堂の係員は毎日何百人にこの売り場の場所を聞かれていることだろう。

この入口を入った奥のチケット売り場でまた問題発生。
今回参加するテラス・ツアーはオンラインで支払いをし、すると支払完了のメールと、それとは別にバウチャーへのリンクを知らせるメールが来て、このバウチャーをプリントアウトして持ってこなければならないというややこしいシステム。ところが一緒に行ったKさんは最初のメールのプリントアウトだけでバウチャーは持ってこなかったのだ。
このツアーは30ユーロもするし、ちゃんと支払った証拠もあるのに、「バウチャーのプリントアウトがなきゃダメ」の一点張りでまったく融通を利かせてくれない。結局Kさんは迷った挙句にもう30ユーロ払うことになって、ものすごく高いツアーになってしまった。イタリア人、なんでこんな時ばかりお役所的なんだか。

ともあれ時間になり、女性ガイドについて行くのは女性ばかり6人。
長い列に並ぶ人たちの前を悠然と通り、教会の中に入るとロープで仕切られた中へ。
 
この中央に入れるのは我々だけなのでかなり優越感に浸れる(笑)。

ガイドさんは早口の英語で教会の歴史やらこぼれ話を説明してくれる。
その中で面白いのは正面にある時計。
  
パオロ・ウッチェッロが文字盤をデザインしたという時計は15世紀以来、今も正確に動いているそうだが、数字が24まであり、示している数字も現在時刻と違う。というのもこの時計は日没の時間に針が真下に来るように作られているからだそうだが、頭がこんがらがってよくわからん。

ここで教会の解説が一通り終わると巨大なドームの真下へ移動。
 
ここもロープで仕切られた特別な一角で、ガイド付きでなければ入ることはできない。

真下から眺めるヴァザーリの「最後の審判」
 
 
天国の情景よりも地獄の方が面白い。 

ここからは誰も通らない階段を上がって、彫刻の並ぶ小さな部屋に出る。
 ここに並ぶ彫刻は大理石ではなく石膏でできた「安物」で、長く外に出してはおけないのでこの部屋に並べてあるらしい。

そしてこの部屋を出るといよいよドゥオモのテラス。
  
  
壁や屋根、塔が間近に見られ、ドームの上に人がいっぱいいるのも見える。

  
赤い屋根のつらなりの向こうに山の見える景色もよく
 
下を覗けば相変わらずの長蛇、洗礼堂の天国の門にも人が群がっているのがよく見える。

ガイド付きツアーはここで終了だが、彫刻の部屋からはドームに上がる列に横入りすることができる。
遅々としてなかなか進まない列に従っていくとドーム天井のすぐ下に出る。
 
 
ここでもやっぱり天使より悪魔。
 
ドーム中央の突起部分も、ドーム下のステンドグラスもよく見え、
  教会の床も美しい。

 さらに二重構造になったドームの湾曲部分を上がって行ってやっと頂上へ。

テラスからの眺めも良かったが、さすがは90mの高さ。
 
隣のジョットの鐘楼の上の人たちも見下ろすことができる。
 かなたにはフィレンツェ駅も見ることができて、ここまで登った甲斐はある。

教会ツアーの間には天気もすっかり良くなって、ドームから降りると
 
この快晴。

30ユーロは高いと思ったがガイドの話も面白く、優越感に浸りながらこれだけドゥオモを満喫できればその価値はあったと認めよう。

お昼はアパートの近所でおいしいパンを買って
 
これを食べたら一足先に帰るコッコロ・マダムとKさんとはお別れ。

Sさんと自分とはもうちょっとフィレンツェで遊ぶのだ。


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コメント (6)
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