3月29日 続き
旧教会を出たらすぐその前にあるプリンセンホフ博物館へ。
15世紀に建てられた女子修道院が今は博物館になっているのだが、ここに何ともタイミングのいいことに
アムステルダム国立美術館からフェルメールの「デルフトの小路」が320年ぶりに里帰りしていたのだ。
公開からまだ4日目、地味な博物館でもあるので観覧者もまばら。
この小さな絵を、これが描かれた街でじっくり鑑賞できるとは、何という幸せ。
この絵が描かれた場所は最近になって特定されたらしいが、古い街並みの残るこの町ならさもありなん、と納得できる。
この博物館はウィレム1世が住居とし、暗殺されたところでもあるので
主な展示はオランダ独立とウィレム1世にまつわること。熱心に見るオランダ人を横目に、フェルメールを見終わった我々はさっさと出る。
運河沿いに歩いて後ろを振り返ると
旧教会の鐘楼は傾いているのがわかる。
さらに歩いて、てっぺんに船の風向計が付いている建物はかつての東インド会社、デルフト支店。
そのお向かいは昔の倉庫だったのではないだろうか。デルフトは実は海からもさほど離れてはいないのだ。
旧市街はこの辺りまでだが、大きな運河を渡って住宅地の中をさらに歩く。
思ったよりもかなり遠く、30分近くも歩いてようやく目的地、ロイヤル・デルフトの工場に到着。
玄関前に止めてある車もデルフト柄でかわいい。
中に入って工場見学を申し込むと、12.5ユーロでオーディオガイドを渡されるので、あとは音声ガイドに従って自分たちで勝手に歩く。
日本語もあって完璧なガイドだが、初めに通されたビデオルームで映画が始まらなかったのは見学者が他にいなかったせいだろうか。
順路に従ってデルフト自慢の絵付けを見たら
まるで修道院のような中庭を囲む展示室で
フェルメールやレンブラントのタイル絵
古いデルフト焼きのコレクションやイヤープレートなどを見て回る。
飛行機柄の記念プレートがかわいくて、ほしい!
王室関連のプレートが誇らしく飾られているのはここが「ロイヤル」である証しだろう。
さらに行くと工場の中に入るが、もう夕方のせいか人の姿もまばら。
いくつも並ぶ電気窯は思ったよりも小さい。
こうして工場内の見学が終わったら、出口にはもちろんショップがある。
伝統柄よりも新作のデザインがすっきりと使いやすそうで、オランダ自慢のミッフィー柄もたくさんあるが、手書きのものは簡単に手が出ないほどお高い。
最後は店の奥にあるカフェテリアで、またもアップルパイと紅茶。
お皿はもちろんデルフト焼きだけれど、カップはガラスなのね。
営業を終了してもうシャッターの下りた出口から出してもらうと、お向かいにあるのはデルフト工科大学の広いキャンパス。
これをぐるっと回って、駅までトラムで帰る。
ここで一度ホテルに戻ってお部屋をチェック。
デルフトでの宿は Hotel Royal Bridges 。
少し広めの部屋を、とスタジオ・ルームを予約しておいたら
部屋の入り口はなんと食堂の一角。
表の通りに面した1階の部屋だったが、ミニキッチンもついて広いし、うるさいこともなかった。
4つ星のわりには随分ストイックな部屋だが、お値段もストイックなので十分満足。
一息入れたところで夕方の町へまたお出かけ。
旧市街のはずれにある東門へ。
フェルメールの「デルフトの眺望」にこの門が描かれているが
尖塔の高さなど写実ではないことがよくわかる。
この門をくぐって旧市街に戻り、夕食のためネットで評判の良かったオランダ料理のレストランへ。
新教会近くの広場に面した Spijshuis de Dis
スターターにまずは鯖とニシンの燻製を頼むと
思いがけずしゃれた盛り付けで上品な量の一皿が来た。
鯖とニシンはバルサミコなどを使ったソースがかけられているので姿が定かではないが、どちらもいい味でおいしい。
メインにはボッケンポットというウサギ、牛、鶏をビールで煮こんだという珍しい料理を頼んでみると
まずは付け合せの野菜がこれだけで一皿というほどの量でやってきて、煮込みは小さなキャセロールに入って来たがこれが食べてみるとかなりの量が入っている。3種類の肉は牛は明らかにわかるものの、鶏とウサギの区別はつかず、しかしコクのあるおいしいシチューで大満足。
ちなみにレストランでは2人で一皿のスターター、一皿のメインをシェアしていたが、日本人としてはそれで十分にお腹いっぱいになる。
ここでももう満腹だったのだが、料理が予想以上においしかったので、つい「スペシャルなデザート盛り合わせ」なるものまで頼んでしまったら
これは失敗。盛り付けこそ美しいが、ケーキやアイスクリームはごく普通だった。
食事を終えて外に出ると広場にはレトロな電飾が灯り、町は静かに更けて行った。
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旧教会を出たらすぐその前にあるプリンセンホフ博物館へ。
15世紀に建てられた女子修道院が今は博物館になっているのだが、ここに何ともタイミングのいいことに
アムステルダム国立美術館からフェルメールの「デルフトの小路」が320年ぶりに里帰りしていたのだ。
公開からまだ4日目、地味な博物館でもあるので観覧者もまばら。
この小さな絵を、これが描かれた街でじっくり鑑賞できるとは、何という幸せ。
この絵が描かれた場所は最近になって特定されたらしいが、古い街並みの残るこの町ならさもありなん、と納得できる。
この博物館はウィレム1世が住居とし、暗殺されたところでもあるので
主な展示はオランダ独立とウィレム1世にまつわること。熱心に見るオランダ人を横目に、フェルメールを見終わった我々はさっさと出る。
運河沿いに歩いて後ろを振り返ると
旧教会の鐘楼は傾いているのがわかる。
さらに歩いて、てっぺんに船の風向計が付いている建物はかつての東インド会社、デルフト支店。
そのお向かいは昔の倉庫だったのではないだろうか。デルフトは実は海からもさほど離れてはいないのだ。
旧市街はこの辺りまでだが、大きな運河を渡って住宅地の中をさらに歩く。
思ったよりもかなり遠く、30分近くも歩いてようやく目的地、ロイヤル・デルフトの工場に到着。
玄関前に止めてある車もデルフト柄でかわいい。
中に入って工場見学を申し込むと、12.5ユーロでオーディオガイドを渡されるので、あとは音声ガイドに従って自分たちで勝手に歩く。
日本語もあって完璧なガイドだが、初めに通されたビデオルームで映画が始まらなかったのは見学者が他にいなかったせいだろうか。
順路に従ってデルフト自慢の絵付けを見たら
まるで修道院のような中庭を囲む展示室で
フェルメールやレンブラントのタイル絵
古いデルフト焼きのコレクションやイヤープレートなどを見て回る。
飛行機柄の記念プレートがかわいくて、ほしい!
王室関連のプレートが誇らしく飾られているのはここが「ロイヤル」である証しだろう。
さらに行くと工場の中に入るが、もう夕方のせいか人の姿もまばら。
いくつも並ぶ電気窯は思ったよりも小さい。
こうして工場内の見学が終わったら、出口にはもちろんショップがある。
伝統柄よりも新作のデザインがすっきりと使いやすそうで、オランダ自慢のミッフィー柄もたくさんあるが、手書きのものは簡単に手が出ないほどお高い。
最後は店の奥にあるカフェテリアで、またもアップルパイと紅茶。
お皿はもちろんデルフト焼きだけれど、カップはガラスなのね。
営業を終了してもうシャッターの下りた出口から出してもらうと、お向かいにあるのはデルフト工科大学の広いキャンパス。
これをぐるっと回って、駅までトラムで帰る。
ここで一度ホテルに戻ってお部屋をチェック。
デルフトでの宿は Hotel Royal Bridges 。
少し広めの部屋を、とスタジオ・ルームを予約しておいたら
部屋の入り口はなんと食堂の一角。
表の通りに面した1階の部屋だったが、ミニキッチンもついて広いし、うるさいこともなかった。
4つ星のわりには随分ストイックな部屋だが、お値段もストイックなので十分満足。
一息入れたところで夕方の町へまたお出かけ。
旧市街のはずれにある東門へ。
フェルメールの「デルフトの眺望」にこの門が描かれているが
尖塔の高さなど写実ではないことがよくわかる。
この門をくぐって旧市街に戻り、夕食のためネットで評判の良かったオランダ料理のレストランへ。
新教会近くの広場に面した Spijshuis de Dis
スターターにまずは鯖とニシンの燻製を頼むと
思いがけずしゃれた盛り付けで上品な量の一皿が来た。
鯖とニシンはバルサミコなどを使ったソースがかけられているので姿が定かではないが、どちらもいい味でおいしい。
メインにはボッケンポットというウサギ、牛、鶏をビールで煮こんだという珍しい料理を頼んでみると
まずは付け合せの野菜がこれだけで一皿というほどの量でやってきて、煮込みは小さなキャセロールに入って来たがこれが食べてみるとかなりの量が入っている。3種類の肉は牛は明らかにわかるものの、鶏とウサギの区別はつかず、しかしコクのあるおいしいシチューで大満足。
ちなみにレストランでは2人で一皿のスターター、一皿のメインをシェアしていたが、日本人としてはそれで十分にお腹いっぱいになる。
ここでももう満腹だったのだが、料理が予想以上においしかったので、つい「スペシャルなデザート盛り合わせ」なるものまで頼んでしまったら
これは失敗。盛り付けこそ美しいが、ケーキやアイスクリームはごく普通だった。
食事を終えて外に出ると広場にはレトロな電飾が灯り、町は静かに更けて行った。
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