Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

春のオランダ 15 ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館

2016-05-30 19:43:52 | ヨーロッパ
3月31日 続き

 デルフトの駅からフェルメールの絵に登場するようなお嬢さんに見送られて再びロッテルダムへ。

今回はロッテルダム中央駅で下車。
  
この駅も2014年にできたばかりだそうだが、オランダ国鉄の駅はどこも斬新なデザインばかりで楽しい。

駅のロッカーに荷物を預けて外に出てみれば
  
駅前の正面には大きな広場、まっすぐ伸びる緑地帯の両側には高層ビルが立ち並んで他のオランダの町とは景色が違う。

まずはお腹が空いていたので駅前の適当なカフェに入ると
  
いかにもオフィス街のランチで可もなし不可もなし。

中央の緑地帯に沿って歩き出すと、昨日に続いてまた面白い建物。
 
多角形の不思議な建物はなんと教会だ。

かと思うと変なオブジェが立っていたり、横断歩道が虹色だったり
  
 
デパートのショーウィンドウまでモンドリアンでアーティスティック。

そして町のあちこちで見かけるちょっと不気味な赤ん坊。
  
 メガ・べビーと言うこのキャラクターは戦後75年の町の復興を記念した今年のイベントのシンボルらしいが、それと言うのもロッテルダムは第二次大戦中の1940年に古い町がほとんど壊滅してしまったそうで
 町の中心にある古い建物はこの市庁舎ぐらい。
赤ん坊は生まれ変わりを象徴しているそうだが、もうちょっとかわいくても良さそうなもの。

こんなものを眺めながら駅から20分ほども歩いて
 やって来たのはボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館。
  なにやら地味な入口から入ってコートを預け、館内に入ると大きなホールがかっこいい。

常設展示は時代順に見学できるようになっていて
  
中世部屋には美しいファン・アイク。
  
ブリューゲルの2枚目の「バベルの塔」(もう一枚はウィーンにある)もゆっくり見られるし
  
また絵の細部をちまちま撮って遊んでしまう。

  
17世紀オランダ絵画の部屋ではレンブラントの弟子でフェルメールの師匠とも言われるファブリティウスの肖像を発見。この絵は2007年のフェルメール展で見たことがあったが、とても印象的で記憶に残っていた一枚。画家はデルフトの弾薬庫の大爆発に巻き込まれて、32歳の若さで作品のほとんどと共に亡くなってしまったのだそうだ。

この美術館にはかように古い作品にも価値あるものがたくさんあるが、面白いのはどちらかと言えば近代絵画。
 
ドガの踊り子の彫像のあるこちらのセクションに入ると
  床の穴から顔を出している人がいる。
と思ったらこれが作品で、子供たちに人気。
 
ダリの作品もたくさんあって
 この変な電話機もダリ。
  はっきりした色で目を引くヴァン・ドンゲンはロッテルダムの出身だそうだ。

こうして2階の常設展は一通り見たが、この美術館は広くて1階にはまだ工芸品のコレクションがあり、特別展のスペースもある。
オランダ・デザインの工芸品には興味があったが、もう疲れてしまってここで息切れ。

そこでミュージアム・ショップを覗こうと下に降りると、こちらの方が大きなチケット売り場。
 
そしてその脇にはまるで現代アートのようなコート掛けのクローク。
こちらは特別展入場者用の入口らしいが、どうせならこのクロークにコートを預けたかった(笑)。

  
最後は高い塔の目立つ中庭を見ながら
 カフェでお茶をして駅に戻った。
  

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コメント
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