Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

バルト諸国の黒パン

2018-01-14 17:54:17 | ヨーロッパ
今回のバルト縦断の旅、うれしかったのは各国でおいしい黒パンが食べられたこと。

黒パンと言えば日本ではドイツ系のものが一般的だが、中央アジアやコーカサスでロシア系黒パンのおいしさに目覚めた。
そして旧ソ連邦に組み込まれていたバルト諸国ではそのロシア系の黒パンがおいしいのだ。

ホテルやレストランでは白いパンやクロワッサンも出されてそれらも悪くないけれど
  
 パンかごには必ず黒パンが入っている。
(上はLiepupe Manor、Vincent's、Villa Ammendeのパン)

市場に行けばもちろんパン屋があって
 まずはリトアニアはヴィリニュスの市場で、黒パンの種類の豊富なこと。
 同じ市場内の、こちらはクッキーなど甘いもの系もふんだんにあるパン屋さん。
ここで買ったカヌレもおいしかったし、スーパーで買ったパンよりナッツの方が多いんじゃないかと言う黒パンもすごくおいしかった。

ラトビアのリガのあの大きな市場には当然パン屋が何軒も入っていて、ちょっと中東っぽい大きな平パンも見える。
 
黒パンは色と値段が微妙に違う物がずらりと並んでいて、できることなら片っ端から食べ比べてみたい。
 
同じ市場内のコーヒースタンドには甘い系のパン、ケーキ屋さんも結構おいしそうだけれど、一つ一つが大きい。

エストニアのリガでもパンのおいしさは変わらず
 これはリガのVaikeのホームメード。
焼き立てでしっとりして、このパンを食べるためだけでもあのレストランにまた行きたい。

そしてリガでテリスキヴィ・クリエイティブセンターまでわざわざ足を運んだのは実はパンを買うため。
 この派手な壁画にある看板に従って行くと
 
黄色い壁のムフ・ベーカリーが現れる。ここの黒パンがエストニアで一番との情報があったので来たのだ。
 
パンはここで焼かれていて、売り場もいかにも工場の売店といったそっけなさ。
 
この日売られていたパンは一種類だけ、1つ3ユーロだが30cmほどのこれがずっしりと重い。
カウンターにはバターが売られていたのでこれも買ってみたが、こちらは3.8ユーロとなかなかの高級品。しかしこれがおいしくて、ムフとはエストニアの西にある島だが、こことその隣のサーレマー島は乳製品などがおいしいことで有名なんだそうだ。

 ついでにこれはフィンランドのスーパーで買ったクネッケ。
これに乗せるとムフのバターのおいしさが引き立つ。
クネッケもフィンランドで良く食べられるようだが、スーパーにあったのはすべてスウェーデン製。
日本でも昔、神田精養軒がクネッケを作っていて好きだったのに、いつの間にかなくなってしまった。 

そして海を渡ったフィンランドのヘルシンキ、こちらでも最終日の朝にパンを買いにおでかけ。
 
まったく観光地ではないカリオ地区の住宅街の中、道に迷って人に道を尋ねながらたどり着いたのはこちらのAvikainenというパン屋さん。
 
ショーウィンドウでは猫の家族がお茶していて、店内にも猫のパンがある。
この店は猫好きのおばあちゃんが80歳を過ぎても現役でパンを焼いていて、それがおいしいと有名になったのだそうだが、おばあちゃんはさすがに引退したらしくて姿は見えず。
 
しかし小さな店内には近所の人らしきお客さんがひっきりなしで、朝なのに食事系パンはもう品薄。
なので丸い黒パンを一つと、あとはフィンランドらしいシナモンロールと、面白い形の小さいムンッキポッスを買ってみた。

さらにハカニエミ市場の奥にもパン屋が並んでいたので
 
こちらでは平たいドーナッツ型の黒パンを買ってみた。

これらは日持ちがするのですべて日本へ持ち帰り、薄切りにして冷凍保存。

 上がAvikainenのパンだが、これはドイツの黒パンとほぼ同じ、ドーナッツ型のものはそれだけで食べると硬くてパサついた感じだが、ハムやチーズを乗せてサンドイッチにするととてもおいしい。
そしてやっぱりムフの黒パン、これが外はカリカリ、中はしっとりとしてほのかな甘みがあり、一番おいしい。

黒パンは少しでも腹持ちがいいし、ロシア系はドイツ系よりもしっとりとして食べやすい。
これをちまちまと惜しみながら食べていたら、少しだけれど体重が落ちて驚いた。

以前にも通販を探しまくったが、ロシアの黒パン、もっと日本でもはやってくれないだろうか。 


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コメント (8)
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