さて、湯田川温泉でお世話になったのは「珠玉や」さん。
黒塀をくぐり、かっこいい自動ドアを入ると
キリムを使ったイスの並ぶかわいらしいロビーがある。
すぐに案内されたのは4階の8畳間。
扉を開けると廊下の端に洗面台があり、右手がトイレ、左手がお部屋。
すぐ隣に「正面の湯」の屋根が見え、お茶請けに用意されていたのは素朴な味の栃餅。
こちらの宿は湯田川温泉でも一番評判の高い「九兵衛旅館」の姉妹館で、お風呂も共用で入れるとのことなので、正面の湯に続いては姉妹館へ。
有名旅館だけれど表通りからはちょっとだけ奥まった所にひっそりとある玄関。ロビーにはタコやペンギンもいる吊るし雛が飾られ
こちらの一角は藤沢周平コーナー。
このすぐ近くに藤沢地区があり、奥さんがそちらの出だったのでペンネームを藤沢としたとか。
教えていた学校もすぐ近所、先ほどの神社では映画「たそがれ清兵衛」のロケが行われた、とこの周辺ではとにかく藤沢周平。
ここから階段を降りたところにあるのがこの時間女湯だった「川の湯」。
こちらは地下で眺望がない代わりに
なんと壁一面が水槽になっていて、大きな金魚がいっぱい。
大きなものは本体だけで20cmほどはありそうなこの金魚、庄内金魚という種類だそうだ。
金魚を見ながら小判型のお風呂にたっぷり浸かったら、宿に戻って夕食の時間。
テーブルごとに仕切られた食事処でまずはフキ味噌の乗ったあさつきやせりなどの前菜をいただき
並んでいたお造りや豚しゃぶを食べようとしていると
「早く食べないと溶けちゃうのでこちらを先に」と運ばれてきたのは百合根のムース。これが生クリームでも使われているのか、濃厚なヴィシソワーズのようですごくおいしい。
さらにフグの天ぷらや、これもおいしい鱈白子入りの茶わん蒸しが来て
ご飯と共に運ばれてきたのは寒鱈のどんがら汁。大きな身や肝まで入ったこのお汁、これだけでも十分一食になるぐらいのボリュームだけれど濃厚でうまい!
別腹に入れたほうじ茶アイスまでおいしくて、この食事には大満足。
お腹が落ち着いた後はこの宿のお風呂へ。
こちらには3つお風呂があるが、どれも貸し切りで空いていれば入れるシステム。
1階には2つのお風呂が並んでいて
奥の方は脱衣場もお風呂も貸し切りでは申し訳ないほどの大きさ。
翌朝入ったその隣でも4,5人は入れるほど大きく、お湯はどこも正面の湯と同じ源泉だと思うが、いささかなまりぎみだった九兵衛旅館の大浴場よりもこちらの方が鮮度が保たれていてずっといい。
さらに5階には展望風呂があって、こちらはタイミング悪く入れなかったが
これは早起きしてでも入っておけばよかった。
朝食も奇はてらわず充実した内容で、郷土料理だという塩麹と昆布の入った納豆は初体験。
きな粉プリンに食後はコーヒーもいただいて、朝からおなかいっぱい。
チェックアウトの際に「九兵衛の方にも行かれましたか」と聞かれたので、「正面の湯にも入りました、いいお湯ですね」と言うと、「そうなんです、なにしろ源泉がすぐ裏ですから鮮度が違うんです」と普通なら自分の所のお湯こそ自慢しそうなところをとてもうれしそうにする若女将。
この街の人たちがいかに温泉を大切にしているかがよくわかる。
10時の送りのバスには8人も乗り込んで、もう一台早い車もあったらしいので昨晩は満室だったのだろう。
それでもとても静かに過ごすことのできたこちらのお宿、選んで良かった。
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黒塀をくぐり、かっこいい自動ドアを入ると
キリムを使ったイスの並ぶかわいらしいロビーがある。
すぐに案内されたのは4階の8畳間。
扉を開けると廊下の端に洗面台があり、右手がトイレ、左手がお部屋。
すぐ隣に「正面の湯」の屋根が見え、お茶請けに用意されていたのは素朴な味の栃餅。
こちらの宿は湯田川温泉でも一番評判の高い「九兵衛旅館」の姉妹館で、お風呂も共用で入れるとのことなので、正面の湯に続いては姉妹館へ。
有名旅館だけれど表通りからはちょっとだけ奥まった所にひっそりとある玄関。ロビーにはタコやペンギンもいる吊るし雛が飾られ
こちらの一角は藤沢周平コーナー。
このすぐ近くに藤沢地区があり、奥さんがそちらの出だったのでペンネームを藤沢としたとか。
教えていた学校もすぐ近所、先ほどの神社では映画「たそがれ清兵衛」のロケが行われた、とこの周辺ではとにかく藤沢周平。
ここから階段を降りたところにあるのがこの時間女湯だった「川の湯」。
こちらは地下で眺望がない代わりに
なんと壁一面が水槽になっていて、大きな金魚がいっぱい。
大きなものは本体だけで20cmほどはありそうなこの金魚、庄内金魚という種類だそうだ。
金魚を見ながら小判型のお風呂にたっぷり浸かったら、宿に戻って夕食の時間。
テーブルごとに仕切られた食事処でまずはフキ味噌の乗ったあさつきやせりなどの前菜をいただき
並んでいたお造りや豚しゃぶを食べようとしていると
「早く食べないと溶けちゃうのでこちらを先に」と運ばれてきたのは百合根のムース。これが生クリームでも使われているのか、濃厚なヴィシソワーズのようですごくおいしい。
さらにフグの天ぷらや、これもおいしい鱈白子入りの茶わん蒸しが来て
ご飯と共に運ばれてきたのは寒鱈のどんがら汁。大きな身や肝まで入ったこのお汁、これだけでも十分一食になるぐらいのボリュームだけれど濃厚でうまい!
別腹に入れたほうじ茶アイスまでおいしくて、この食事には大満足。
お腹が落ち着いた後はこの宿のお風呂へ。
こちらには3つお風呂があるが、どれも貸し切りで空いていれば入れるシステム。
1階には2つのお風呂が並んでいて
奥の方は脱衣場もお風呂も貸し切りでは申し訳ないほどの大きさ。
翌朝入ったその隣でも4,5人は入れるほど大きく、お湯はどこも正面の湯と同じ源泉だと思うが、いささかなまりぎみだった九兵衛旅館の大浴場よりもこちらの方が鮮度が保たれていてずっといい。
さらに5階には展望風呂があって、こちらはタイミング悪く入れなかったが
これは早起きしてでも入っておけばよかった。
朝食も奇はてらわず充実した内容で、郷土料理だという塩麹と昆布の入った納豆は初体験。
きな粉プリンに食後はコーヒーもいただいて、朝からおなかいっぱい。
チェックアウトの際に「九兵衛の方にも行かれましたか」と聞かれたので、「正面の湯にも入りました、いいお湯ですね」と言うと、「そうなんです、なにしろ源泉がすぐ裏ですから鮮度が違うんです」と普通なら自分の所のお湯こそ自慢しそうなところをとてもうれしそうにする若女将。
この街の人たちがいかに温泉を大切にしているかがよくわかる。
10時の送りのバスには8人も乗り込んで、もう一台早い車もあったらしいので昨晩は満室だったのだろう。
それでもとても静かに過ごすことのできたこちらのお宿、選んで良かった。
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