Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

道北の旅 2 利尻島一周

2021-07-09 12:59:42 | 国内旅行

6月26日

朝、まだ風は強いが窓から身を乗り出してみると利尻富士がとてもきれいに見える。
 山の頂上近く、右手にぽこんと立っているのがローソク岩。

 岩ノリやお味噌汁に入った銀杏藻など海草のおいしい朝食をいただいたら出発。
 やって来たジャンボタクシーに乗り込み、鴛泊港を過ぎて海岸沿いの道を時計回りに島を一周する。

 まずやって来たのは鴛泊からすぐの姫沼。

小さいけれど沼の向こうに利尻山が見えるので人気の場所。
 
沼の周りには一周800mの木道が整備されていて、本日から2日間は現地ガイドさんが同行してくれるので植物の解説など聞きながら行く。このガイドの山澤氏、とても気さくで楽しいお方。
 
早速解説された、これはクマゲラが中に巣くうアリを食べようと開けた穴。クマゲラの姿は湖畔のお土産屋さんの店先で見ることができる。模型だけれど。
 この中にあるのは周辺の景色や動植物の絵葉書やポスター。
見ていると団体ツアーの大型バスがやってきて、お店の人によると「緊急事態宣言が明けたとたんにお客さんがたくさんいらっしゃるようになったんです」とちょっとほっとしたような様子。
 沼を離れようとすると風が少し弱まってなんとか利尻山が湖面に映った。
ちなみに利尻島には川がなく、この沼の水は湧き水とのこと。

姫沼を出て島の東岸を行くうちに雲が多くなってきた。
南岸にあるオタトマリ沼に着く頃には空は真っ白で、ここも晴れていれば「白い恋人」のパッケージにある利尻富士の姿が湖面に映るはずだったのだが山の姿は全く見えず。
 
湖面ではウミネコがたくさん水浴びしていて、これは沼の真水で海水の塩を洗い流しているのだそうだ。

ところでオタトマリではこの島にしかないというミルピスなるものを飲んでみたかった。
 湖畔のこのレストハウスにあるとのことだったのだが今日はない。
親切なタクシー運転手氏が聞いてくれたが、おばあちゃんがたった一人で作っているというミルピス、今年はお休みらしい。残念。

そこで隣の土産物屋も覗いてみると「うに鮨」の暖簾を発見。
 
紫ウニは2貫で1200円、バフンウニは1400円とのことなので奮発してバフンウニ。さすが、甘くておいし~。

この少し先にあるのは南浜湿原。ここは少し立ち寄っただけだが
 
 
カキツバタやミツバガシワの群落が見られた。

さらに進んで島の南端、仙法志御崎公園へ。
  

今日は海が荒れて波が白い。
  
周りにはハマナスやオオハナウド、エゾカンゾウやハマエンドウなど花がたくさん咲いているが
 
ここに立ち寄った主な目的はこちらのお店で利尻昆布などを買うため。今日は漁に出られなかったという店主がおしゃべりで面白い。
 店頭にはこんなありがたい説明も。なにしろ利尻も礼文もウミネコやカモメだらけ。飛んでいる場合はしっぽを見て、先に黒い縞があればウミネコ、白ければカモメ、とこれはガイドさんに教えてもらった。

西岸に回って麗峰湧水でお水を調達。
 
利尻山から湧いているというお水は本当においしい。

天気の悪い西岸は見どころもなく、もう一つのフェリーターミナルのある沓形も素通りすると
 海上にうっすらと礼文島が見えた。

そして島を一周して北岸の鴛泊まで来ると、ここは出発した頃と同様に晴れている。
島の北と南で雲のかかり方が違うのはいつものことなのだそうだ。

途中、北海道といえばのコンビニ、セイコーマートでお昼を仕入れて鴛泊のフェリーターミナルで食べる。
 少しでも北海道らしく(笑)、と道産昆布のおにぎりと唐揚げには「羊名人」なるクミンのスパイスを振っていただく。

 
週末のためか利尻から礼文へはお客さんも多くて、前日と同じサイプリア号もかなりいっぱい。

 
印象的な利尻山を見ながら利尻島を離れた。


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コメント
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