Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

聖徳太子とイスラーム@東京国立博物館

2021-07-21 17:10:43 | 機内食・映画・美術展

先月に続いて今月も上野へ。
まずは前回空振り気味だった不忍池の蓮を見に。


すると先月以上に蓮の葉が大きく生い茂って壮観だが
 意外にも池一面に蓮の花が満開、という感じではなくてちょっとがっかり。
10時ごろに行ったのが遅かったせいもあるが、「蓮は一斉に咲くわけじゃないんだよ」とちょうどどこかのおじさんが解説していてなるほどと納得。いずれにせよ木陰のない池端は暑すぎて長くはいられない。

前回同様公園を突っ切って、国立博物館で仏像仲間(?)のTrintrinさんと合流。
本日の目当ては
 「聖徳太子と法隆寺」展

法隆寺からは昨夏、百済観音様がはるばるお越しになりながら、コロナによる閉館で結局そのままお帰りになってしまった。今回はそのリベンジ展ながら、門外不出の救世観音はもちろん、百済観音もおでましではない。

とは言え元々金堂にいらっしゃった薬師如来はおでましだし、飛鳥時代のかわいらしい仏さまがたくさん。
  展覧会内撮影不可のため写真はネットから。

東博には法隆寺館があるので仏具などはそちらで見覚えのあるものも多く出展されているが、それ以上に奈良の法隆寺からたくさんの出展があって、特に後半の仏像勢揃いにはお寺は今や空っぽなのではと思うほど。

お宝だらけの中でも一段と素晴らしいのは、これは法隆寺の隣の中宮寺からの天寿国繡帳。
 これの実物が拝めるとは!
驚くほど色鮮やかに残っている図柄を見ているとチベットやラダックの僧院の壁画を思い出す。

もう一つは橘夫人念持仏。
 
この床面と背後の部分が素敵で、思わず拓本を取らせてもらいたくなるほど。
橘夫人とは聖徳太子一族の怨念を法隆寺に封じ込めた(by 梅原猛)藤原不比等の奥さん。その旦那の権力をもってすればこれぐらいのものは当然よね、と不比等マニアのtrinさんと盛り上がる。

期待以上に中身の濃かった法隆寺展に続いては、東洋館の地下で開催中の「イスラーム王朝とムスリムの世界」展へ。
 
こちらは10年前に行ったことがあるクアラルンプールのイスラーム美術館からの出展。
来日している作品の数は多くないが、イスラーム王朝の変遷がとてもわかりやすく解説されているし
 モスクの説明もある。

しかし宗教心のない不心得者はつい光物に目が行くし
  
  
  大好きな陶器やタイル
  超絶技巧の書や
 
美しい扉など、イスラム美術は本当に素晴らしい。

いつもほとんど見学者のいない東洋館ながら、このイスラーム展にはそれなりに人がいて、しかもそのほとんどが若い女性。なんだか頼もしい。

大満足して東博を出たらすっかりお腹が空いたので、上野駅公園口の2階にある台湾の豆花屋さん「騒豆花」へ。
 トマト麺はニンニクも効いているがトマトの酸味が太麺によく絡んでおいし~。
そして双子パンダの誕生を祝ってついこんなものも。
 赤ちゃんパンダはマスクなしで見られるようになるだろうか。

それにしても台湾、早く行きたいよお。


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コメント (8)
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