Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「ただ空高く舞え」

2024-01-14 13:40:32 | 機内食・映画・美術展

ものすごく久しぶりに映画館に足を運んだ。
チェックしてみたらなんと昨年の4月以来。これでも昔はいっぱしの映画ファン気取りだったのだが。

足を運んだ先は珍しく新宿。
K's Cinemaという初めての映画館はJRの東南口から3分ほどのビルの3階にある。
 84席のミニシアターだが、座席のクッションが良くてかなりいい。

さて、好きではない新宿までやってきたのはこの映画の上映館がここしかなかったから。
 「ただ空高く舞え」 Soorarai Pottru
インド映画だけれどヒンディーではなく、ちょっと珍しいタミール語映画。
主演はタミール語映画のスターでこの映画のプロデューサーでもあるというスーリヤ。大きな目で、髪を短くするとサルマン・カーンにちょっと似ている。

お話はインド最初のLCC、エア・デカンを創業したGRゴピナートという人の自伝を元にしている。
実話では2000年にアメリカでLCCのことを知り、2003年には創業して「早期予約者はチケット代1ルピー」という広告で話題になったとのこと。
映画は実話のエピソードをうまく取り入れたフィクションなので悪役がえぐすぎたりもするのだが、「職業や収入、カーストに関係なく、誰でも飛行機に乗れるように」という哲学はしっかり伝わる。

面白いのはちょっと太めの奥さんが「自分は自分、結婚しても相手とは対等」とパン屋を続け、「機内食にはうちのパンを使って」としっかりビジネスするところ。創業者の奥さんは本当にパン屋で旦那さんを助けたのだとか。
最近は韓国や中国のドラマでも「玉の輿に乗るより自分らしく生きたい」というヒロインが増えていて、このトレンドは南インド映画にまで及んでいるんだ、と感心した。

航空会社の話とは言えインド映画らしく歌や踊りが入っていて、ちと長いこれがなければ150分の映画も120分ぐらいに収まるだろうと思うし、ボリウッド映画に比べるといささか泥臭い所があるが、わかりやすい映画で素直に楽しめる。

ちなみに現実のエア・デカン、創業から4年で資金困難に陥ってビール会社が経営していたキングフィッシャー航空に買い取られた。ところがこちらも経営がうまくいかなくて、2012年には運行停止してしまったとのこと。
映画の中にはキングフィッシャーの社長によく似た大金持ちがちょっと皮肉な役で出てくるのも裏話を知ると面白い。

ところでせっかく行く新宿でお昼はどうしようかと考えていると京王百貨店で駅弁大会が開催中と判明。駅弁好きとしてこれは行かねば。
 
と7階の催事場に行くと、ここだけは大盛況。とは言え平日の昼間なので行列もたいしたことはない。
地方ごとに運ばれてきた駅弁がずらりと並んでいるが、有名どころは結構もう食べちゃっている。

そこで選んだのは「ここでしか食べられません」というおばちゃんの売り言葉に惹かれた福井の焼き鯖と鯛の漬けが乗ったお弁当。
 
空弁を作っている会社で、これは京王百貨店での限定販売とまったく駅弁ではないが
 会場の端のお休み処で早速いただくと特に鯛の漬けが寿司飯によくあっておいしい。

さらにもう一つ、目移りしながらこれも買ってしまった。
 
卵の下は具なしのケチャップライス、おかずは鶏唐揚げにソーセージ、エビフリャーとお子様ランチだが、ぴよりんの飴まで入ってかわいい!こちらは夕食においしくいただきました。

ついでに帰りは宮崎県のアンテナショップに寄って
 大好きなチーズ饅頭を全種類一つづつ。

たまには新宿に行くのもいいかも。


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コメント (3)
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