昨年の夏にZhenさんにご案内いただいたワラビスタンのガチ中華の店、テーブル中央に据えられた巨大な鉄鍋に興味をそそられつつ、真夏の暑さではさすがに手を出せなかった。
その節に誓った通り、今度こそは鍋に挑戦、と一人を除く同じメンバー5人で新年会と相成った。
メニューに鍋は数種類あるけれど、見た目インパクトありそうなものを選んで注文。
すると店のお姉さん、お鍋を外して厨房に持ち帰り、写真のような具材を入れて戻って火をつけてくれた。
鍋が煮えるまでは時間がかかるということで前菜を2品注文。
おなじみピータン豆腐とジャガイモのあえ物。お豆腐のタレが一見辛そうだけれど辛くなく、ジャガイモはほとんど生かと思うほどシャキシャキ。これが真似しようとしてもなかなかできない。どちらもうまうま。
乾杯をして喋り散らすうち、鍋からは湯気が上がって来た。
するとお姉さんが銀色のボールを持って登場。
黄色い粉を練ったものを鍋の縁にペタペタと張り付けてまた蓋をした。
これ、トウモロコシの粉を練ったものだそうで、お米のとれない中国東北地方ではよく食べられるらしい。
タイマーをセットしたお姉さんがお玉を持って再登場したら鍋の完成。
ジャガイモがホクホクに煮込まれ、トウモロコシのパンはふっくら。
鍋には大きな唐辛子が一本入っていたが、味付けは醤油味で日本の肉じゃがそっくり。
肉は鶏と豚のスペアリブがどちらもぶつ切りの骨付きで入っていて、だから出汁が良く出てコクがある。
入っていた春雨はサツマイモでんぷんだろうか、極太で甘みがあり、これがスープを吸ってめちゃうま。
トウモロコシパンは鍋に張り付いていた所はカリカリ、中はもっちりと詰まって蒸しパンのよう。味付けはまったくないので、鍋の汁に浸して食べる。本当に中国の田舎でご飯を食べているみたい。
メニューの写真には鶏の頭が見えたが残念ながらこれは入っていなくて、しかし鍋の中はお肉でいっぱい。5人で一生懸命食べても食べきれなくて、それでいてお代は一人2000円もしない。
中国の某独裁者の悪口も散々言ったけれど、やっぱり中華最高。
Zhenさん、今回もありがとうございました。
郷村鉄鍋炖
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