Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

NZと亜南極 15 オークランド島後編

2024-01-28 15:29:58 | オセアニア

11月29日 続き

昼食の間に船は移動し、オークランド島の南端にあるCarnley Harbourに入って来た。
 Harbourといいつつ実は海峡になっていて、右手はオークランド島。

左手はアダムズ島に分かれている。

ボートを下ろしてまたクルーズで島の周辺を見て回る。
  
 
こちらのラタはもうすぐ真っ赤に開花しそうだ。

岩場にたくさんいる白黒の鳥たちは残念ながらペンギンではなくすっかりおなじみになったウミウたち。
 
木の枝には顎の下に白い羽のあるトゥーイもいた。

アダムズ島の石ころの浜に近づくと小さなカモがいた。
  
 
茶色で目の周りが白いこのかわいいカモは翼が短くて飛ぶことができない。天敵のいなかったこのオークランド諸島の固有種だが、オークランド本島には昔入植者が豚や猫を持ち込んだので絶滅してしまい、外来生物を駆除したアダムズ島の方にしかいないのだとか。
 こんな所にまで入植しようとしたのもすごいが、一度持ち込んだ外来生物を今は大変な労力をかけて根絶しようとしている。それでも大きな本島にはいまだに豚、猫の他にネズミなどがいるのだそうだ。

さらにクルーズを続けていると
 
崖の上の方、木の間にキンメペンギンを一羽発見。
 草の間からはアシカが顔を覗かせている。

 2時間のクルーズを終えて船に帰還。

11月30日

本日は一日航海日。
3食の間にネイチャーガイドによるプレゼンテーションがいくつかあり、またバイオセキュリティの装備品チェックがあるだけ。

興味深かったのは亜南極の特徴のこと。
南極圏とは南緯60度以南を指すが、今回訪れている島々は南緯48度から55度。
だから領有が認められていて、オークランド島まではニュージーランド領、次に向かうマッコーリー島はオーストラリア領になっている。
この南緯60度の北と南では大違いで、亜南極では夏の気温が5~8℃、冬でも0~6℃と気温差があまりなく、雪や氷もほとんどないのだとか。
水温も5℃程度なのが、南極圏に入った途端に0℃を下回る。この境界線にあるから亜南極の島々には動植物が豊富なのだそうだ。

こんな話を聞きながら、15時過ぎにオーストラリアの領海に入った。
するといつの間にかスマホの時刻表示が1時間遅いオーストラリア時間になっていた。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする