Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スリランカ再訪 5 キャンディ

2011-06-09 00:45:37 | 南アジア
4月30日 続き

シーギリアの岩を降りて古都キャンディへ向かう。

途中、たくさんあるスパイス・ガーデンの一つに立ち寄り。
 
生のスパイスの木や実を見てみたかったからだが、こういうところのご他聞にももれず、見せられる「ガーデン」は本当に普通の家の庭程度、そこにごちゃごちゃと植えられた各種の木や草を係員がおざなりに説明してあとはお土産売り場に連れ込まれる仕組み。

 
 それでも一応、ターメリックの株やナツメグの木、カカオの花など見せてもらえたからよしとしようか。
他にもいろいろ見せられて写真も撮ったけれど、何がなにやら忘れてしまった(いいかげん)。

  
途中のドライブインでいろいろなパンを買ってみたら、中身はどれもカレーでこれが辛い、辛い。ビリヤニもそれ自体は辛くないが、ついてきた薬味(?)がこれまた辛い。
スリランカのカレーパンとはどうも相性がよろしくない。

 やがて到着したキャンディの街中には大きな人工湖がある。

今夜の宿泊場所はこの湖畔の老舗、ホテル・スイス。
  
  
設備はいささか古いながら、風情のある建物。

部屋に入ってみたらなんと
  
ベッドの上にワンコがいる!
これがバスタオルとフェイスタオルの2枚を使って作られたもの。体の方はともかく、頭の方は折り方が難しくてとてもまねできない。
ちゃんと花まで持っているところがにくいではないか。

ホテルから町の中心まではちょっと距離があるので、湖を渡る橋までドライバー氏に送ってもらう。
橋を渡り始めたとたんにちょいと怪しい親父が市場までの案内を買って出るが、どうせ客引きとは言えこちらも最初から市場へ行くつもりだったのでついて行く。

  
10分もかからずに到着したのがキャンディ・マーケット。
きれいな中庭があり、思いのほか整然としたマーケット。
  
中庭に面したところには華やかなスパイス屋や果物屋が並び
  
内側の通路には八百屋や乾物屋が並んで楽しい。

しかしお茶は買わないわ、コミッションの取れる店には行かずにほかをうろうろするわで客引きのオヤジは文句を言っていたけれど、客を見る目のないそっちが悪い。

市場を出て町の中心街をぶらぶら。
  
  
コロニアル風の建物が多く、その中にまたベーカリーが多いのも植民地時代の影響だろうか。
 売っているケーキもすごい。

5時過ぎ、ホテルとは湖をはさんで反対側のカルチャーセンターへ行く。
 キャンディに来た観光客は必ずここに来るんじゃないかと言う盛況。
ここでキャンディアン・ダンスを見る。

 
本来はこの町の有名なお祭り、ペラヘラ祭の時の踊りを10演目ほど見せてくれるのだが、司会も解説も一切なく、次々に踊り子が出てきて、どんどん舞台が進む。
衣装がかわいいのだが、踊りはあまり揃っていないような。もうちょっと演出があってもいいような気がする。 
 ただ最後にはお客さんを舞台に座らせて、真ん中で火吹きのパフォーマンス。

この舞台が1時間で終わると、劇場にいたお客さんはほぼ全員移動して隣の仏歯寺へ行く。
 
4世紀にインドからもたらされた仏陀の歯を収めていると言うこの寺院、1998年のテロで大きく破壊されたために建物は新しい。またそのために入るためのセキュリティチェックも厳しい。

 大勢の人とぞろぞろと中に入ると正面で太鼓を叩いてプージャを捧げている。
1日3回、このプージャのお祈りの時だけ舎利容器が見られると言うので大勢の信者が詰めかける訳だ。
この扉の向こうが舎利容器の置かれた部屋だが、1階からは何も見ることは出来ない。
そこでまた大勢の人の後について大混雑の2階に上がると
  
熱心にお祈りする人々の頭の向こうに燦然と輝く黄金の舎利容器が見える。
これが年1回、象の背に乗せられてお寺の外に出るのがペラヘラ祭。

他にもこのお寺の中には大理石の仏像とか、きらびやかなお祭りのための山車などが置かれてとても勢力のあることはわかるが、あまりにも人が多くて敬虔な気持ちにはなれない。
ここにはプージャの時間以外に来た方がいいかもしれない。


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バンコクのオートーコー市場

2011-06-06 00:12:48 | 東南アジア
今週末はバンコクにいる。

金曜の晩、11時過ぎに羽田に行ったら人が多くてびっくり。平日の午前中などガラガラなのに。この調子では成田はやばいんじゃないか。

一応仕事できているのだが、昼間は暇だったのでチャトゥチャックのすぐそばにあるオートーコー市場に行ってみた。

生鮮市場としては高級と言われるこちらの市場
 確かに次々に駐車場に入ってくるのはベンツなどの高級車ばかり。
 中の通路も広々としてきれいだ。

市場の一番端には肉屋と魚屋。
  
見たことのないような顔の魚もいる。

 その隣には八百屋さんがちょっと。
  
大量にニンニクを積上げた店や、お米屋さんもある。

  
タイ料理独特の調味料やお菓子屋さんもいろいろあるし、
  
 
なんと言ってもお惣菜屋さんがそそる、そそる。

  
中でもムーヤーン(焼き豚)の匂いには逆らえなくて、これともち米、パッションフルーツのジュースでお昼ご飯。
 デザートの左は黒米の上にプリンのようなものが乗ったもの、右は外郎のようなものの上にココナッツミルクの乗ったもの。どちらも甘すぎずにとてもおいしかった。

しかしこの市場で一番場所を占めて目立つのは果物屋さん。雨季の今は特に果物が豊富なので
  
マンゴーもドリアンもてんこ盛り。

  
これまた山になったマンゴスチンやランブータンのそばに直径10センチほどの見慣れない果物を発見したので買ってみる。

 
ホテルに帰ってナイフで切ってみると皮は意外に薄くて柔らかく、中にはマンゴスチンのように房になった果肉がある。まるでバナナのように見えるが、食べてみるとマンゴスチンの酸味を立たせたような味でなかなかおいしい。ただ真ん中に結構大きな種があって、しかも果肉が種からはずれないのでしゃぶるしかない。
ネットで調べてみるとこの果物の名前はガトーン。ちゃんと熟れていないと酸味と渋みが強いらしいから、今回は幸いあたりだったみたい。

食べ物市場を満喫した後はBTSの駅に行くためチャトゥチャックのウィークエンド・マーケットを突っ切る。
 
相変わらずジモティー、観光客取り混ぜ大人気。安い衣料品屋が多い中、つい雑貨屋に引っかかっちゃったりして。

 
夕食はワンコの寝そべる店でアヒルのせご飯。普通だけれど、なにしろたった35バーツ(約100円)。

  
夕暮れのチャオプラヤー川を風に吹かれながらホテルに戻る。


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スリランカ再訪 4 シーギリア

2011-06-03 19:21:56 | 南アジア
4月30日

昨晩泊まったカッサパ・ライオンズロック。
  
簡素なバンガロー形式のホテルだが、名前の通り、庭のプールの向こうにシーギリア・ロックが見える。

本日の目玉はもちろんここの壁画。朝食後、なるべく早く、暑くならないうちにと出発する。

 ゲートでは係員がチケットの番号をいちいちノートに記入する。ポロンナルワでも同じことをしていたが、出る時にチェックするわけでもなく、何のためにこんな面倒なことをするのかは謎。

  
遺跡を囲む堀を渡ると目の前にはまっすぐな道が伸び、その向こうにシーギリア・ロックがそびえている。
岩のふもとまで600メートルほど、
 
そして全部で2400段と言われる階段が始まる。見上げれば本当にこれを登れるのかしら、と思うような垂直の岩が目の前に。

しかしこの階段、実は懸念するほど大変でもない。
というのも岩のちょうど半分ほどのところに最大の見所である壁画があるから。
 わかりづらいが岩の真ん中に突き出している囲い部分が最初の目的地。
  
ここを上がり、さらに狭い螺旋階段を通り、小さな入り口を入ると
 オーバーハングになった岩に有名な美女たちがいる。

シーギリアは1,2世紀頃から仏教僧たちの修験場だったそうだが、5世紀にカッサパという王様が父王を殺して王位を簒奪、正当な後継者である弟の復讐をおそれてこんな険しい岩の上に王宮を築いたとされている。
この王宮は結局カッサパの在位中11年間しか使われなかったということだからこの壁画も5世紀のもの。しかも今でこそ前面に壁が築かれているが、1400年間はむきだしであったとはとても信じられないほど色も線も良く残っている。
ただし往時には500人もの美女が描かれていたと言ううち、現在も残るのは不完全なものも含めて18人だけ。

その18人をすべてご紹介させていただこう。
(注:色はリタッチのため実際よりも鮮やかになっています)
  
  
  
     
と数えてみたら、あら、17人しかいない。一人撮りそこなってしまったか。
しかしどの美女も豊満でたおやか、たくさんの宝石で身を飾っている様はさすが宝石の国。

スリランカでもおそらく最も有名な観光場所だと思うし、実際大勢の観光客が訪れているが、それでも思いのほかゆっくりと美女たちを愛でることができるのはありがたい。

そしてこの場所から外を見れば
 先ほど通ってきた一本道が緑の中に見える。

一方通行になった螺旋階段を下りるとその先にはミラー・ウォールと呼ばれる回廊がある。
  
この壁は特殊な方法で塗られ、さらに磨き上げられて反対側の壁に描かれていた多くの美女の絵を鏡のように映していたと言われる。
今は美女たちの絵もなくなり、チップ目当てに係員達が手を映して見せるが、見えるような見えないような。

  
その先をまたちょっと登ると大きなライオンの前脚の間にまた階段があり、この上がいよいよ宮殿跡。
今は鉄製の急な階段がついているが、1400年前はどうやってこの崖をあがったのか。

 頂上にはもはや建物の基礎しか残っていないが、
 
360度すばらしい眺め。
 王のプールには水がたまっていて、これをジモティーは飲んでいたけど、これって雨水だよね。

蒸し暑い中をここまで上がるのは大変だけれど、頂上では風が吹き抜けて気持ちがいい。
ここまで来られて良かった。


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台北で普段着ご飯

2011-06-02 22:12:19 | 東アジア
また台北に来てしまった。

早めに着いたから近所の温泉に行こう、なんて思いつつメールチェックを始めたのが運のつき、どつぼにはまって動けなくなった。

仕方がないので夕食はホテルの近所の魯肉飯(ルーローファン)の店、「丸林魯肉飯」へ。
 入り口を入るとすぐ横にお惣菜がずらりと並んでいて、ここで好きなものを指差して皿に乗せてもらい、テーブルについてご飯とスープを注文する仕組み。
もちろん持ち帰りもOKで、店内で食べる人よりもお弁当にしている人のほうが多いみたい。

 選んだのは麻婆なす、ニンニクの芽とイカの炒め物、黄ニラと豚肉炒め。これにハマグリのスープと魯肉飯で500円ちょっと。
お料理は選んだものによって値段が違うが、これはお皿の模様によって値段がわかる、回転寿司方式。一人で3皿は多かったから本来ならもっと安く上がったはず。

次の晩も食事が遅くなって、またホテルの近所の別の店へ。
  
ここもまた入り口の横にお惣菜カウンター、好きなものを選んで端まで行くと最後に白粥がついてくる。
ひき肉の蒸したものはお粥に合わせてかなり濃い味付け、野菜の和え物は優しい味で、魯肉飯屋さんよりこちらの方が家庭料理っぽい。
これで105元は約300円。
夕方6時から朝の5時まで営業している店だけれど、ここなら毎日通ってもいいかも。

そして朝食はこれまた庶民的な朝ごはん屋さん。
 
頼んだ鹹豆漿(シエンドウジャン)はザーサイやねぎに熱い豆乳をそそぎ、そこに油條を入れたもの。豆乳がちょっとおぼろ豆腐のようになって、しみしみの油條がうまい。
汗をかきつつこれを一椀食べればお腹は一杯。これで25元、約75円!

食後は近所の、ごくフツーの市場へ。
  
  
お魚が反り返っていたり、お肉の各部位がぶらさがっていたり、小さくてもやっぱり市場は面白い。

 
果物屋さんの店頭もいよいよ華やかになり始めた。
マンゴーもいろいろ種類があって、上の大きな黄色いのは金煌マンゴー。なりはりっぱだけれど味はさっぱりめでやや物足りない。やはり赤い愛文マンゴーが香りも味も濃厚でおいしい。
ライチーもやっと出始め。もう少ししたら山盛りになるだろう。

豆漿でお腹一杯と言いながら、市場の締めはこちらの渋い店で。
 
金時豆や緑豆がしみじみおいし~。

それにしても通う度に単価が安くなる台湾の食事。
我ながらいかがなものか。


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