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Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

南極旅行 18 サウス・ジョージア南部

2014-04-08 17:14:42 | 北米/南米/南極
2月14日

船はサウス・ジョージア島の南部へ移動。

朝はどんよりと曇り、6時の外気温は-5℃と寒かったようだ。

本日午前の上陸地はゴールド・ハーバー。
 山は雪に覆われ

海岸にも氷が流れ着いている中を上陸した。

 棒を立てて示されたルートを歩いて行くと

ここもまた大きなキング・ペンギンのコロニー。
  
びっしりと立ち並ぶペンギンさんたち、足元が膨らんでいるのは卵を抱いている場合もあるし、冷たいので足を上げているだけの時もあるんだそうだ。

キング・ペンギンは卵を産む時期が11月から1月までとばらつきがあるため
  
茶色のヒナやら、大人になりかけやら、羽が生え変わり中の大人やら、いろいろな姿が見られる。 

さらにこの浜にはジェンツー・ペンギンも同居していて
  
 後ろの草の中をよく見ると灰色でホワホワしたジェンツーのヒナたちがいる。
ペンギンは違う種類同士で領土争いなどけんかをすることはないんだそうだ。

この浜にも毎度おなじみ、南極オットセイたちがいるが、もっと大きなゾウアザラシたちも浜にゴロゴロいる。
 
ゾウアザラシと言うと巨大なオス同士が壮絶な縄張り争いをする姿をよく動物番組などで見るので凶暴なのだと思っていたが、実際は陸上では早く動けないし、巨体に押しつぶされる以外の危険はないらしい。

特にこの浜にいるゾウアザラシは若いオスなのでまだ体も小さい方で
 
あくびをする時には迫力があるが、転がっている顔はかわいい。
 
ペンギンたちも平気でそばを歩いている。

 氷の浮かぶ水の中でもペンギンたちは平気そうに泳いでいるが
 
岸の氷が厚くなると水に入るのが大変になるので途方に暮れちゃうらしい。

2時間ほど浜で遊んで帰船
午後は緑のクーパー島に上陸することになっていたが
 波があると言うことで上陸中止。

浜にもいたSouthern Giant Petrel(ミナミフルマカモメ)とか
  
 Antarctic Prion(ナンキョククジラドリ)などを船から眺めているうち 
 
船はサウス・ジョージア島最南端のフィヨルドに入って行く。

やがてラーセン・ハーバーという湾に入って、16時半からゴムボートでのクルーズに出る。
 
  
まわりは雪をまとった高い崖なので水面は穏やか。

白と黒の世界でボートのエンジンの他には音もないが
 
ここにも Antarctic Tern(ナンキョクアジサシ)やナンキョクムナジロヒメウがいるし
 
南極オットセイはどこにでもいる、と思ったら
 
こちらはウェッデル・アザラシ。手前のオットセイよりずっと大きく、体に白い斑点があるのでそれとわかるが、サウス・ジョージアにはあまりいないらしいので遭遇できたのはラッキー。

と動物を探しながら2時間もボートに乗っていたら体がすっかり冷えてしまった。
気温は2,3℃あるが風が冷たく、なにより指先が冷たくて痛い。

 フィヨルドの中ではとても小さく見える船だが、暖かい船室にそろそろ帰ろう。 


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南極旅行 17 サウス・ジョージア、グリトヴィッケン

2014-04-07 18:24:24 | 北米/南米/南極
2月13日 続き

ジェイソン・ハーバーから戻り、遅い昼食を食べているうちに船はグリトヴィッケンの沖に停泊した。
 ここも1902年に捕鯨基地が作られたところ。
 
赤錆びた建物が並んでいるところは廃棄されたストロムネスとそっくりだが
 ここと地続きのキング・エドワード・ポイントにはサウス・ジョージアでほとんど唯一人間が住んでいる。
イギリスの南極調査研究施設があるためで、その他に3人、お役人がいる。

もうさんざん島には上陸しているが、ここでそのお役人による入国審査があり、それが終わるまではグリトヴィッケンに行けないので、その間に島の環境保護活動をしている Heritage Trust という団体からプレゼンテーションと寄付のお願いがある。
隔絶された環境のサウス・ジョージアとはいえ、捕鯨の盛んだった時代に外来生物や植物が持ち込まれ、今はそれを元に戻そうと、特にネズミとトナカイの駆除に尽力しているとか。トナカイは食料として持ち込まれた動物の内、唯一この島で繁殖してしまったもの、ネズミは船に乗っていたもので、在来植物や鳥の卵を食べてしまうのが問題らしい。

やがて入国審査が終わるとパスポートにハンコが押され、立派な島のガイドブックももらえた。
 
オットセイとペンギンが向かい合う島の紋章がかわいい。

16時になってようやくボートで上陸開始。
  
まず全員で集合したのは墓地。ほとんどノルウェー人の鯨獲りの墓だが、
 
ここにサー・アーネスト・シャクルトンの墓があり、彼の右腕だったフランク・ワイルドも分骨されてここに眠っている。
 シャクルトンの好きだったウィスキーで彼の偉業に乾杯し、お墓に酒をかける。
 墓の正面には我らが船が停泊し
 
左手には捕鯨基地、右手の浜にはオットセイやアザラシ、ペンギンが遊ぶ風景はシャクルトンにふさわしい気がする。

お墓参りが済んだらグリトヴィッケンの観光。
 ガイドのお姉さんはスコットランドの大学生。Heritage Trust に応募し、選抜されてここに来ているらしいが、できたら来シーズンも来たいとか。夏の人口は30人、冬には研究者と役人の10人ほどしか人がいないが、観光シーズンには60隻ほど船が来るし、特にクリスマス頃は週に10隻も入港して忙しいんだそうだ。

このガイドさんに先導されて浜を歩けば
 
オットセイよりずっとおとなしいゾウアザラシのメスがゴロゴロ。
 
打ち捨てられたボートや捕鯨船があり
  
  
赤錆びた鯨のや鯨油の貯蔵タンクが残っている。
 
作業員宿舎や売店だった建物はかわいいが、鯨油しか獲らなかった時代には肉は浜辺に捨てられたままだったとか、お湯が出ないので体を洗うには水しかなく、寒いので当然誰もそんなことをしなかったとか、「昔のこの島のにおいを想像してみてください」って、いや~!

そんななか、売店でよく売れたのはオーデコロンだったそうだが、それはこの基地を最初に運営していたノルウェー人が飲酒を禁じたためだそうで、「におい消しではなく、みんな飲んじゃったんです」とガイドさんは説明がうまい。

  
支配人の家だった建物は現在は博物館になっている。 
 シャクルトンの展示や
 捕鯨の説明。鯨油は欧米では街灯を灯すのにも使われていたなんて初めて知ったが、そのためにどれだけ殺したんだか。
 しかしここの捕鯨基地を最後(1963~65年)に使ったのは日本水産だったそうで、日本語の捕獲簿まで展示されている。こんなところまで来て仕事していた日本人がいたとは、ご苦労様。お肉は給食でおいしくいただきました。

 この博物館には立派な売店まであって、Tシャツや本などなかなかの品ぞろえ。売り子のお兄さんがスコットランドのキルトを履いていた姿、写真を撮らせてもらえばよかった。なんで履いているのかと聞いたら、「ここの気候にピッタリだろ?」だって。

 隣の建物にはシャクルトンが救助を求めて乗ってきたボートのレプリカが展示されているが、こんなボートに5人で乗り組み、荒海を16日間、1300キロも航海したなんて。
  
しかもこんな装備で。改めてすごいと思う。

 
最後は捕鯨基地のはずれにある教会。1913年にノルウェー人によって建てられたそうだが現在も現役で、望めばここで結婚式を挙げることもできるとか。 

 滞在は3時間だったが、この島にもっといたいと言うお姉ちゃんの気持ちがちょっとはわからんでもないグリトヴィッケンだった。


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南極旅行 16 サウス・ジョージア、ジェイソン・ハーバー

2014-04-05 18:25:32 | 北米/南米/南極
2月13日

今朝も6時前に起床。
 デッキに上がってみると船は氷河のたくさん見える湾に停泊している。

 
しばらくしてボートで出発して行ったのは「シャクルトン・ウォーク」に参加を表明した人たち。
もっと早く出発する予定だったのが、波の様子を見ていて遅くなったらしい。

「シャクルトン・ウォーク」とはシャクルトンが助けを求めてこのサウス・ジョージアに上陸した時歩いたルートの、最後の部分だけを体験しようというもの。
 この地図の赤線がシャクルトンのルートだが、そのほとんどは氷に覆われた高い山で、ここを常人が装備もなしに歩くことは不可能なので、地図の青い丸で囲んだ最後の楽な部分だけを歩く。

とは言っても下りは結構急だと言うし、トレッキングシューズも持って来ていないので今回はパスして参加者をお見送り。
 真っ赤なコートは遠くからでもよく見える。

 
あんな山や氷河をシャクルトンたちは装備も地図もなしに越えたのか、と眺めるうちに
 船は半島を回ってストロムネス湾に入った。

正面に見えるのが今は廃棄された捕鯨基地。
 
 この白い家がシャクルトンたちを迎え入れたマネージャーの家と聞いて、なんだか感無量。

 我々のハイカーたちも2時間ほどのハイキングを終えて無事に船に戻った。

あとで話を聞くとここに上陸して歩けることはめったにないそうで、今回このハイキングをガイドしたスタッフも6年目にして初めて実現できたと大喜び。
そんなことなら少し無理してでも参加すればよかった、と後悔しても後の祭り。ああ、もったいないことをした。

お昼近くになって次の上陸地、ジェイソン・ハーバーに到着。
 
まわりの海には氷塊が浮かんでいる。

上陸地ではまたもペンギンとオットセイがお出迎え。
 
降り出した雪の中、海岸を少し歩くと
 
これは避難小屋だろうか、家具も少し残っている。

もうすっかりおなじみになったオットセイたち。
  
 雪の中でもスヤスヤ。

再びお目にかかったキング・ペンギンはさすがに寒そう。
 
 
立っていると人間くさいペンギンが横になるとたちまち鳥っぽく見えるのが面白い。

 
ここには1時間いただけで船に戻った。


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南極旅行 15 サウス・ジョージア、プリオン島

2014-04-04 17:59:14 | 北米/南米/南極
2月12日 続き

ソールズベリー平原でペンギンを堪能した後、船に戻って昼食。
休む間もなく、14時半からはすぐ近くのプリオン島にまた上陸できることになった。



 ボートの向こうの小さな緑の島が目的地。
一度に上陸できるのは50人までと決められているので船客は2グループに分けられ、自分は先に上陸する組になった。

  
ビーチに上がれば早速たくさんのペンギンたちのお出迎え。
 
ここにいるのは目の上が白いジェンツー・ペンギン。キング・ペンギンよりは背が低く、体がコロッとしている。
 今はちょうど羽根が生え変わる時期らしく、ボロボロになってじっとしているのが多いけれど
  
動くとこれまたかわいい~

 
海岸にはここにも南極オットセイがいっぱいいて、海の中で転げまわって楽しそう

この島には背の高い草を踏まずに済むよう木道が作られていて、人間はこの上だけを歩くようになっている。
 
それというのもオットセイやペンギン、いろいろな鳥が草の中を寝床にしているからなのだが
  
オットセイに通せんぼされるわ、威嚇されるわで気が抜けない。

それでも気を付けて丘の上まで上がれば
 
青空も広がってきて素晴らしい景色。

そして丘の上の草の中にはワタリアホウドリの巣がある。
 
 
大きな翼を広げて頭上を滑空する姿は壮観。

 こちらは顔の黒い Light Mantled Albatross ハイイロアホウドリ。
 
海岸のペンギンたちの間を歩き回っていたのは Antarctic Skua ミナミオオトウゾクカモメ。
アホウドリは魚やオキアミしか食べないが、こいつらはペンギンの卵やヒナを襲う。 

1時間ほど島の散策を楽しんだら、もう一組と交代して今度は島の周りをゴムボートでクルージング。
 
崖には鳥がいっぱいいるが、これは Blue-eyed Shag、日本語ではズグロムナジロヒメウ。英語の名前の通り目が青いが、よく見ると黒い目の周りが青いのだ。

 
海岸には黒いゴムホースのようなものがたくさんとぐろを巻いているが、これは海藻。ウナギの集団のようにウネウネ動いてかなりグロい。
 
そんな中からオットセイがお見送り。

 小さいけれど見どころ満載の島だった。

さらに動物たちを見たい方はこちら↓



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洗足池で花見、のちナポリタン

2014-04-02 17:05:10 | 食べ歩き
開花したと思ったらあっという間に満開になってしまった今年の桜。

久しぶりに以前勤めていた会社の同僚たちとお花見に。

集合したのはご近所の洗足池。
 
うらうらと絶好のお花見日和に、平日だと言うのに結構な人出でボートもたくさん浮かんでいる。

この公園は小学校の写生大会やらなんやらで昔よく来たところ。
池の周りには思いのほか桜が少ないが、ちょっと小高くなったところには
 
ソメイヨシノも枝垂桜も咲いている。
  
華やかなピンクのも桜かな。   
 
 
池の周りをのんびりと歩いて行くと
  
猿回しがいたり、屋台が出ていたり
 
今の子でも射的や輪投げをするんだ。

 
カラス軍団のおじさんたちは満開の桜の下で伝統的お花見宴会の準備中。
 でも日が陰ったら寒いよ、と我々は移動する。

次に向かったのは以前オフィスのあった大井町。
 昔と随分変わったねえ、と言いながら、ここは変わっていないだろう地元密着、レトロなピザ屋さんへ。
オレガノならぬ「ピザハウス オリガノ」

  
生ハムもポテトサラダも庶民価格。
 
ピザのためのチリソースが6種類も揃えられているのが素敵。
  グラタンの味はママが作ってくれたのみたい。
そしてわが愛するナポリタンは、スパゲティがだいぶ細くてソースがちょっとスープっぽいが、味は甘めのケチャップ味、具は玉ねぎにピーマン、缶詰のマッシュルームにハムと言うことなし。

桜に炭水化物祭でお腹いっぱい。 


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