Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

春のオランダ 7 国立美術館二日目

2016-05-08 01:19:52 | ヨーロッパ
3月28日

本日も朝から強風が吹く荒れ模様。
  
なので朝一から再び国立美術館へ。

前日の反省を踏まえ、真っ先に「名誉の間」へ直行してみれば
  
さすがに人の姿も少なく、フェルメールもじっくり堪能できる。

前日は行列ができていた人形の家の前も無人で
  
   
おかげで偏執的なまでに凝りまくった細部までしっかり見ることができた。

オランダ絵画はもう堪能したので、本日は工芸品を中心に鑑賞。
 
インドネシアの市場風景の模型とか
 ここにもあった出島の模型とか、こういうちまちましたものは大好き。

1階に降りると中世美術。
  
フラ・アンジェリコやロレンツォ・ディ・ニッコロのイタリア・ルネッサンスも素敵だけれど
  
渋い北方の彫刻もいい。
  
リーメンシュナイダーの受胎告知の可憐なこと。
  
かと思うと変な飾り物やチェスセットもある。

  
オランダ人が作らせたとおぼしき有田焼や
  
古いガラス器など、ここは工芸品のコレクションも充実していてとても楽しい。

これで本館はほぼ網羅したがまだ見るところがある。
 改築に伴って増設されたアジア館。
  
中国、インドネシア、インドなど、数は少ないが厳選された品が並ぶ中、ぜひ見たかったのが
  
地下にある日本コーナー。
  この2体の仁王像はこのアジア館新設のために新たに購入されたものなのだが、「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」に登場するこれを買い入れた学芸員の愛情が深くて感動もの。
ここに限らず、この美術館のどの部屋にも各学芸員の思いがあふれているようで、それがこちらにも伝わるところが素晴らしい。

もうだいぶ疲れてしまったけれど、最後にもう一つ
 フィリップス翼というところで「Cat Walk」という特別展が開催されていたのでそちらも覗いてみると
  
まずは階段の踊り場の天井からスカートのようなものが上がったり下がったり、開いたかと思うとすぼんでとてもおもしろい。

展示室の中に入ると名前の通り、キャットウォークをマネキンが回っていたり
 
  
横幅が2メートルもあるドレスが同じ模様の部屋に飾られていたりしてこれまた楽しい。

というわけで本日も3時間半、濃ゆい時間を過ごさせていただき、国立美術館の見学を終了。

疲れ果ててしまったので美術館を出たところにあったお祭り屋台のようなパンケーキ屋に入ると
 ナイフとフォークが「夜警」に包まれて登場。
 そしてこれがオランダ式のパンケーキ、パンネクック。
巨大だが生地は薄いクレープのようなもので、ハムとチーズの塩気がちょうどいい。
 もう一つ、これは同じ生地を丸く焼いたポフチェス。
タコ焼きというよりも明石焼きのようなフワフワした食感でこれ自体には甘みはなく、たっぷり乗ってくる生クリームもほとんど甘くないのでパクパクいけてしまう。

我々が喜んでこれを食べていたら、どこの国の人か、隣のテーブルの親子もこれを追加注文。
このビジュアルはそそるよね。


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アシアナ航空で韓国映画

2016-05-05 18:05:08 | 機内食・映画・美術展
GWのお出かけ先は実は中央アジア。
チューリップはカザフスタンあたりが原産地で、それがトルコを経由してオランダで大ブレークをしたのだそうだ。

というわけで今回はおなじみアシアナ航空のお世話になった。

まずは成田からソウルへ、満席のB767。
さあ、映画は何を見るかな、と思ったら座席にモニターがなかった。

 時間がないのでさっさと出される機内食はひじきや切干大根、卵焼きに焼売一つと、メインのおかずのないお弁当みたい。

ソウルで乗り換えて、その先は6時間のフライト。
今度はちゃんとモニターがあるし、食事の前の飲み物サービスもある。

最初の食事は「ビーフかチキン」のチョイス、韓国風はどっち?と聞いたらどちらも韓国風、チキンは辛いと言うのでビーフを選んだら
 かなり甘口のプルコギにもちろんコチュジャンがついてきた。
デザートのケーキがシンプルながらしっとりしてかなりおいしい。

さあ、それでは映画鑑賞。
せっかく韓国機に乗ったからには韓国映画を観ねば、と楽しみにしていたこの1本。
 「王の運命(さだめ) 歴史を変えた八日間」(原題:思悼 The Throne)

お話しはテレビの「イ・サン」の最初に出てきたサンの父親、思悼世子がその父である英祖に米櫃に入れられて死ぬまでの8日間、回想を交えて父子の相克、王位につくこと、守ることの厳しさが描かれる。
テレビの韓流時代劇を見ていていつも思うが、李氏朝鮮の王様たちは王位につくのも大変なら、欲が深くて油断ならない両班たちに囲まれてその地位を守るのも大変。特に英祖は「トンイ」で描かれた通り母親の身分が低かったのでその王位の正当性を主張するのに苦労したらしい。
一方思悼世子の方はテレビドラマではまっとうな改革派と描かれることも多いが、史実では精神を病んでいたことは間違いないらしい。その病の理由が父王との関係から納得できるよう描かれていて、それを若いユ・アインが熱演。
妃がなぜ夫ではなく、息子のサンを守ることを優先したかにも説得力がある。
大げさで荒唐無稽なお話しも多い韓国歴史劇だが、この映画はシリアスながらも緊迫感があってあきさせず、とても面白かった。

さらにもう一本。
 「朝鮮魔術師 The Magician」

こちらはファンタジー系、魔術師の男が清に王女として嫁にやられる娘に恋をして、と言うお話。
史実に王家の養女となって清の後宮に送られ、出戻った没落両班の娘というのがいるらしいのでその話かと思ったら完全なフィクションだった。
退屈はしないけれど、主人公が魔術師と言う設定はあまり活かされていない。ラスト、悪役の中国人魔術師を倒すところなどもっと主人公側の魔術を使えばいいのに。
それ以上に残酷な描写が結構あるのに辟易。肉食の韓国映画は血がドバドバ出たり、あっさり草食系の日本とはワイルドさがちがう。

そうこうするうち、目的地に到着1時間前、軽食のサービス。
 
箱入りのピザは温められて見た目よりおいしいが、最初からタバスコが効いているところが韓国風。


そして帰路。

23時過ぎの出発なので1食目は
 ツナサンドのみ。

また映画を観ようかとも思ったが、眠気に負けて断念。
しかし3時間ほどで起こされて
 朝から鶏とジャガイモの炒め物はきつい。

ソウルから成田では
 おそばとケーキだけおいしくいただく。

月が替わってハリウッドの新作に観たいものがいくつもあったが、2時間のフライトではどれも観終われるはずもなく断念。


さて、中央アジアのチューリップ旅行記は夏までに書くことができるのだろうか。  
 

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