Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ミャンマー南部の旅 2 ヤンゴン~パアン

2018-04-07 16:24:40 | 東南アジア
3月4日

朝食の後、ホテルのロビーで今回お願いした現地旅行社の女性に会って、旅費をUSドルのキャッシュでお支払い。
今回はGolden Gardenというミャンマー人経営の会社にお願いしたのだが、何社かに見積もり依頼した中で圧倒的に反応が良かったのがこちら。
すべて完璧な日本語でやり取りをしてくれて、結論から言ってしまえばこちらにお願いして大正解。

今回は一人旅だけれど車と日本語ガイドを依頼。
ガイドは声が大きくてよくしゃべる明るいおばさん。
ドライバーは杉村太蔵を日焼けさせたようなお兄さんが空港にも来てくれたが
 車は一人なのにこんなに大きなバンが来た。

実は今回の旅程、運転距離が長いのでドライバーは2人で交代しながら行くと聞いていた。
ところがそのうちの一人が出発直前に結核と判明して来られなくなったとか。びっくり。

なにはともあれ、安全運転をお願いしてヤンゴンを出発。

町の中心でなくてもヤンゴンの渋滞はひどくなる一方のようだが
 
ミニバスは相変わらず日本の中古車が活躍中。しかし大型バスの方は最近ほとんどすべて中国製の新車に変わったそうで、冷房も付いた黄色いバスがいっぱい。

車は東へ向かい、
 ネピドーへ向かうやたらに広い高速道路をしばらく走ってさらにバゴー方面へ。

 
市場のある町を通り、まっすぐな線路を渡ったりして進むうちに周りは田んぼや畑になり
 道路脇には近辺で採れるものを売る屋台が出没する。
 
売っているのはスイカやメロン、根菜はこちらではセインザーウと呼ぶそうだが、生で食べるとたぶん梨のような食感のもの。どこかで食べたことがあるような気がする。
 
こちらの屋台では大好きなポメロを売っていたので一つ買ってみたが、店の人が選んでくれたものは2500チャットもしたわりにはちょっと乾き気味でイマイチだった。

バゴーを過ぎ、モン州に入ったところで昼食のためドライブインへ。
 
ミャンマーに何店舗かある店らしいが、定食は1500チャット(約120円)と安いので人気らしくここも盛況。
 
ミャンマーの食堂では出来上がった料理を見て選べるのが旅行者にはありがたく、生野菜とスープは頼まなくても付いてくる。
選んだのはゴーヤの炒め物と、ミャンマー人の好物だと言うンガータラウと言う魚の煮物。これがサバのトマト煮込みのような感じでご飯にピッタリ。
 
もう一つ、屋台にぶら下がっていたバナナの葉に包まれたンガーチンなるものはバゴーの名産だというのでこれを頼んでみた。
中身はガイドさんによると「日本の鮒ずしみたいなもの」で、魚やエビのすり身を塩と炊いた米と混ぜて発酵させたものなのだそう。
店では生玉ねぎと香菜とあえて出されたが、味はイサーン料理の酸っぱいソーセージにそっくり。臭みなどまったくなくて、これは気に入った。

 
乗合いトラックに乗る人たちなど見ながらチャイティヨーへの分岐も過ぎ、15時前にはカレン州パアンの郊外に着いた。

 
まずやって来たのはカウグン洞窟。大きな狛犬(?)の間を通って先に進むと
 
ずらりと並ぶ仏像の頭上の崖に細かい彫り物のようなものが見える。
 
これがよく見ると粘土で作られた小さな塑像で、漆喰で崖に張り付けられている。
  
自然の崖の隙間にまでびっしり張り付けられて、まるで蜂の巣のよう。

 
洞窟は深くはなくて、通路の一番先に広い間口のホールのような所があり、そこに寝釈迦仏がいらっしゃるが、その頭上にも豆粒のような仏様がいっぱい。

ここに置かれたカラフルな仏像はどれも新しいものだが、看板にあった通りここは7世紀からの信仰の場なので、崖の塑像の中にはかなり古いものもあるらしい。
ところがこの近所にセメント工場ができて、石灰質の山に発破をかけた振動ではがれ落ちてしまった物もかなりあるとか。

 
参拝者も多いこの洞窟寺院、これ以上破壊されないことを祈るばかり。


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ミャンマー南部の旅 1 ヤンゴン到着

2018-04-05 22:44:55 | 東南アジア
2018年3月3日から14日まで ミャンマー南部、メルギー諸島の旅

3月3日

今回の旅は外国人に開放されてまだそれほど経っていないミャンマー南部へ。
お手軽にツアーに乗ろうと思ったのだが、人数が揃わず不催行になってしまったので同じ行程を現地の旅行社に手配依頼、おかげで当初予定よりだいぶ安く上がって助かった。

そんなわけで、出発は一人で羽田から。
 
売店には日本スペシャルのキットカットや抹茶のお菓子が山積み、よく売れている。

タイ航空で時間通りにバンコク到着。
 
2時間ちょっと乗り継ぎ時間があったのでこちらのラウンジへ。
 プライオリティーパスで使えるラウンジは航空会社のラウンジよりしょぼいが、空腹なわけでもなし、ゆっくり座ってWiFiが使えるだけ良しとしよう。

 
バンコクからヤンゴンへはCターミナルのどん詰まりからタイ航空のA330-300。
待合室には日本人もかなりいたが、ほとんどはスーツ姿のビジネスマン。
 
カルツォーネのようなパンを食べているうちに1時間20分で無事ヤンゴン到着。

入国審査はメールで送られてきたe-Visaを見せるだけで何の問題もなくクリア。
ただし審査場には人があふれていて、ここを通るのに30分もかかった。
前回のようにラジオを聞きながら鼻歌を歌っているわけでもなく、以前より真面目になった分時間がかかっているのがちょっと意外。

空港内の銀行で100ドルを両替したら132,550チャットになった(1チャット=約0.08円)が
 1000チャットを100枚の束で渡されたのには驚いた。
実際には物価の安いミャンマーなのでこの方が使い勝手はいいのだが、かさばるのがちょっと困る。

迎えに来てもらった車に乗って、空港から20分のホテルへ。
外はもう暗くなっているが、5年前に比べて英語の看板が多くなり、ショッピングモールや車のディーラーが増えているように思う。

今夜の宿はこちら、Taw Win Garden Hotel。

やたらに広いフロントでチェックインして
 
部屋に入ってみるとこちらも広くてきれい。これで朝食付き70ドル。
窓の外にはベランダがあるが、その外は屋根の付いた中庭。吹き抜けになっているわけではないので朝でも外の天気などはわからない。不思議な造りだ。

このホテルは町の中心からは少し離れているが、ここに宿を取ったのは実は同じビルの中にスーパーがあるため。
今回ヤンゴンは今夜一泊だけ、あとは地方へ行ってしまうので到着早々に買い物をしてしまおうというわけ。

部屋に落ち着いたのが午後8時半、スーパーは9時閉店だというので急いでお店へ。

 
行ってみるとそれほど大きくはない店舗、しかもなんと日本のイオンの系列で日本製品がずらり。
こちらの9時閉店とは店員が帰る時間らしく、もうレジを閉め始めているのであわてて欲しいものを物色。
 
結局ほしかった物は見つからなくてコーヒーとインスタントラーメンだけお買い上げ。
前回の旅で気に入った壺入りヨーグルトも見つからなかったが、プラスチックカップのラベルには見覚えがある。食べてみるとやはり同じものらしくておいしかったが、カップの中にまた袋が入っていて出すのが面倒。もう壺入りは作っていないのか、実に残念。

こちらは翌朝のホテル前の光景。
 
お向かいにもショッピングビルがあるが、他には何もない所。

 朝食会場に行ってみるとお客さんの多くはタイ人ぽい。
 
古めかしいヤカンに入った「伝統的ミャンマー茶」は濃いオレンジ色でタイのミルクティーにそっくり。
魚出汁のそうめんのようなモヒンガーはミャンマーに来たらマスト。
 
もう一つ、Nangyi Saladというのを頼んでみたら、きしめんに肉みそ、野菜や香菜、豆の粉などを乗せたものが来た。
でも辛くしないでと言い忘れて、かなり辛かった。


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ペナンのタイルとアールデコ

2018-04-02 17:33:55 | 東南アジア
ジョージタウンでは何と言ってもショップハウスの街並みを歩くのが楽しい。

 
どの家も間口は狭いけれど実は奥に長い造りで、途中に明り取りの中庭が作られているのはニョニャ菓子の店で確認した通り。

その正面は大抵真ん中に扉、両脇に窓があるが、その窓の上にさらに風を入れるための窓が開いているのが南国らしい所。
  ここにもちょっとした装飾があったり
 
空気穴の代わりに凝った装飾を飾っている家もある。

 
派手な扉の建物もあるが、それ以上に華やかで目につくのは玄関前の床と壁面の下部を覆うタイル。

  
ブルーマンションのロビーの床がさすがの見事さだが、街中だって負けてはいない。
しかも一軒一軒違うタイルだったりする。

そしてそれ以上にバラエティ豊かなのが壁のタイル。
こちらは凹凸のある花柄のマジョリカタイルが多くて、よそ様のお宅の玄関先を片っ端から拝見。
  
  
  
  
  
  
  
  
 
きれいなタイルが多いのは貼り直されているか、新しく貼られているのだろう。
街に統一感があって美しい。

さらに町を歩くとアールデコ様式の建物がちらほら見える。
 
この2つは今はクラブのようだが、明らかに元映画館。
 このかなりくたびれた感じのホテルも元は映画館だったのではないだろうか。

探せばもっといろいろありそうなペナン、建物探訪だけでも何日か過ごせる。


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