文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

資格の取り方10(捨てて勝て)

2006-11-05 10:08:15 | 資格の取り方
(8)捨てて勝て

 専業の学生と異なり、仕事を持っていると、どうしても資格試験の勉強の時間は十分には取れない。また、ずっと勉強ばかりやっているわけにもいかない。どうしても他に、たくさんやらなければならないことがあるであろう。勉強時間など、ほとんど取れないというのが普通ではないだろうか。

 これに対し、1日の方は、は24時間以上には決して増えてはくれない。いくら効率的に勉強しても、出来ることには限度がある。かと言って、睡眠時間を削ると言うのは、本業の仕事に差し支えるし、健康面でもあまりお勧めはできない。

 それでは、どうすれば良いのであろうか。ここで、戦略的な考え方が役立つのである。と言っても、そう難しく考えることはない。要するに、自分が持っている時間と言う希少な資源を、どこに集中的につぎ込むかと言うことである。

 戦略とは、元々限られた兵力をどこに集中するかということである。逆に言えば、どこをうまく捨ててしまうかということでもある。テキストを前にして、始めから終わりまで全部をきちんと勉強しなくてはならないという思い込みないだろうか。時間が有り余っていれば、オールラウンドにやることもいいかもしれないが、通常はそんなわけには行かないのである。捨てると言うことは勇気がいることであるが、全部が中途半端になるよりはよっぽど良いのではなかろうか。ちなみに、これは、ビジネスにおいても当てはまるのであるが、案外分かっていないところも多い気がする。

 それでは、どこを捨てるかと言うことである。これは、思ったほど難しくはない。過去問を調べるのである。親切なテキストになると、出題分野の分析まで付いているものもある。めったに出ない分野は、さらっと流すか、場合によっては切り捨てるのである。その意味でも、テキストは、最初から枝葉末節の少ない、適度な厚さの物を選ぶことを勧めている。

 何回も繰り返すようだが、試験の合格ラインは6~7割である。裏を返せば、3~4割は出来なくとも良いのである。枝葉末節が出来なかったからといって心配することはない。どうせ、ほとんどの人が出来ていないのだから。

(この記事は、以前本館の方に掲載していたものを書き直したものです。)


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コメント
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