サッカーW杯カタール大会も、いよいよ決勝戦を迎えるばかりになりました。
開会前の予想から、いくつかの番狂わせらしいものもあり、大健闘したチームもありましたが、決勝に進んだのがフランスとアルゼンチンということになったのを見ますと、やはり、強いチームが勝ち残っており、しかも、欧州と南米のチームと言うことですから、ほぼ、順調なと言いますか、大会としては見事な試合経過だと言うことかもしれません。
それにしても、テレビで報道される両チームの本国での喜びようは、凄まじさを超えて怖ろしいほどです。人間は、あれほど喜ぶことが出来るのだと、感動と言うより驚きを感じました。また、反対に、負けた方のチームの悲しみ方も尋常ではなく、ベテランの大選手が涙している姿は、スポーツ、それもサッカーという競技の底知れない力のようなものを感じさせられました。
「喜怒哀楽」という言葉があります。広辞苑には、「喜びと怒りと悲しみと楽しみ。様々な人間感情」とあります。まことに分かりやすい説明ですが、この言葉には特別にひねった部分などなく、私たちも比較的よく使う言葉だと思うのですが、その意味は「様々な人間の感情」といった意味で使われているようです。
うれしい時には喜び、腹が立てば怒り、辛い時には悲しみ、良い事があればそれを楽しむ・・・。確かに、私たちの感情を簡潔に表現している言葉ではありますが、私たちが生きている日々は、とてもこの言葉だけでは表現できないような気もします。
一般的には、「喜怒哀楽」に「愛(イトシミ)」「憎(ニクシミ)」を加えたものを、感情を表す代表的な六つとされているようです。
中国には、五情という言葉があり、これは、「喜怒哀楽」に「怨(または欲)」が加えられるようです。
また、中国医学には、五志(怒・喜・思・悲・恐)、七情(「五志」+「憂・驚」)と言った考え方もありますが、七情にはいくつかの説や組み合わせがあるようです。さらには、感情には「17」の種類があるともされています。
私たちは、毎日 毎日、様々な感情を発信し、さまざまな人から様々な感情を受信し、その影響を完全に無視することが出来ない状態で過ごしています。一喜一憂する必要などないと言っても、ついつい感情的になっています。
しかも、簡単に『感情』と言っても、その種類はさまざまで、「17」あるという説などではとうてい収まるものではありません。例えば、「悲しみ」一つ取ってみましても、その場その場で千差万別です。細かく言い出しますと、とても数字で表すのは困難です。
とはいえ、通常私たちが口にする感情を表す言葉は、そう多くはないはずです。そして、大切なことは、細かな分類を考えることよりも、日頃の感情を出来る限り平安に保つことが大切だと思うのです。
「喜怒哀楽」という簡潔な言葉を先人たちが生み出してくれているのですから、可能な限りこの程度の範囲で日常を過ごすことにして、「怨」や「憎」や「欲」などは、そこそこにしたいものですねぇ。
では、「愛」はどうなのかとなりますと、さて・・・。
( 2022.12.16 )
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