さても このごろは、昔のことが しきりに思いだされる・・・
わたしが小学生のころに、家に電気がついた。
町の方では、もっと早くに電気がきていたらしいけれど、わたしらの所は少し離れているから大分遅れたらしい。
それでも、同じ小学校に通ってきている子の中では早い方で、山の方の子の家などは、終戦のあと わたしの家族が姉さんの家に世話になったときにも、まだ電気は引かれていなかったらしい。
百姓の家だから そりゃあ 町の家より広かったが、電灯があったのは 玄関と台所と長兄たちの部屋の三か所だけだった。
里にいるあいだは、ほとんどランプでの生活だった。そのランプも すぐ消されてしまうから、冬はいろりの明かりが頼りだった。
それでも べつに 不便だなんて思ったこともなかった、な。
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