子育ての迷いや悩みから抜け出すため の あれこれ 26 で、
「こんなとき、真剣に話しあえば話しあうほど、相談する方も相談される方も、
こんがらがってきて、何が何やらわからなくなってしまうということも
起こりがちです」と書きました。
そんな場合、こちらで相談主さんがどのアーキタイプの流儀で問題を解決しようと
しているのか把握するようにすると、
相談主さんの迷いに巻き込まれてしまったり、こちらが正しいと思うことを一方的に押し
つけたりすることなく、これからどうしていくのがベストか話しあいやすくなります。
アーキタイプについては、これまで次の記事で書いていきています。
(今の問題に適したアーキタイプの思考や行動のあり方を取り入れるということ)
(アーキタイプとは何か?)
(子育てと支援の仕事 と 『援助者』のアーキタイプ)
(『破壊者』のアーキタイプ)
(子どもの成長と『援助者』のアーキタイプ)
(母の思い出 と 『幼子』のアーキタイプ)
(『幼児』と『孤児』の統合)
(『戦士』と『援助者』の統合)
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わたしがアーキタイプを意識するのは、何かの問題にぶつかって解決法を探る時です。
問題にぶつかると、わたしの内面によく現れるのは『魔術師』のアーキタイプです。
『創造者』や『賢者』や『求愛者』や『道化』が登場することもよくあります。
わたしの場合、問題と感じることの大半は、自分のことというより、
仕事で関わる子どもと親御さんが抱えている問題に起因するのですが……。
どのアーキタイプの力を借りるかによって問題への対処法は異なります。
<それぞれのアーキタイプの問題への対処>
『幼子』は、問題を「ないもの」として否定し、誰かの助けを求めます。
『孤児』は、問題が起こると犠牲者になります。
無力感を抱き、助けをられたいと願い、冷笑的なこびへつらう態度を取ります。
『戦士』は、立ち向かい、倒し、打ち負かし、相手に改心させることで問題に対処
します。そのための計画を練り、目標を設定して達成するための戦略づくりをします。
『援助者』は、問題を起こしている人やその人が傷つけた人の世話をします。
『探究者』は、問題が起こると逃げます。問題を放置したり、回避したり、
意識の外に追いやることで対処します。
重要な何か、より良い人生を探索しています。
『破壊者』は、破壊されるか破壊することで問題に対処します。
『求愛者』は、愛を与えることで問題に対処します。
『創造者』は、問題を自己の一部、として主張します。
問題を人が創りあげたものの一部として受け入れます。
解決策を見つけ、自発的に、別の現実を創りあげようとします。
『統治者』は、建設的な利用方法を見つけて問題を解決しようとします。
何が問題を誘発したのか検証します。
『魔術師』は、変容させる、癒すという方法で問題に対処します。
魔術師のアーキタイプは、基本的な感情や思考をより成熟させたものにさせる力を
持っています。人生を創りあげたり変容させたりするためのプロセスを、
意識的なものにし、ネガティブな状況を、成長と他人との親密な関わりが期待できる
ポジティブな状況に変えるよう計らってくれます。
『賢者』は、超越することで問題に対処します。問題を研究し、理解し、
現状から学ぶものを見いだそうとします。自分の人生の脚本やものの見方を世間に示して
きたかを見極めます。『賢者』はそうしたパターンを観察して、
パターンに隠されたより大きな真実を察知してくれるアーキタイプです。
『道化』は、幻惑させることで問題に対処します。
一緒に遊ぶかいたずらを仕掛けることで問題に対処します。
※『英雄の旅』(キャロル・S・ピアソン 実務教育出版 )の一部をまとめました。
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