先日、ニュースで自分を表現することの大切さやすばらしさを感じる
こんな話題を目にしました。
高齢化が進み生活保護受給者が増えている大阪の西成区。
家族や親しい友人を作ることもできず自分の思いを言葉にする機会もないまま
日雇の仕事に明け暮れて生きてきた方々の間で、
詩や俳句を作る人が増えているそうです。
自分を表現すること、創造すること。
自分の言葉が誰かに届き、受け止められ認められること。誰かを感動させること。
感想が返ってくること。自分の作品から会話が生まれ、
活発なコミュニケーションが交わされること。
自分を表現することは、何ものにも代えられない生きる喜びをもたらしてくれます。
「俳句を味わうのが唯一の楽しみ」と語りながら、
メモ帳を手に、幼い子らのように好奇心いっぱいのまなざしで見慣れた景色を眺める
老人の姿がまぶしかったです。
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『ピッケのつくるえほん』は、スタンプを押していく感覚で絵本が作れる
簡単なアプリです。
簡単だけど奥深い。シンプルだけど活用範囲が広い。
子どもの意欲や才能を十二分に引き出してくれる。
そんな不思議なアプリです。
『ピッケのつくるえほん』を通じて、
豊かな内面世界の広がりを垣間見せてくれた小学5年生のBちゃん。
これまで身体のハンディーキャップのために四六時中、
酸素ボンベとつながっている生活を続けてきました。
知力はしっかりしている子なのですが、遊びや生活体験の不足から
できることややりたがること、楽しめることなどが、非常に限られていました。
初めて教室に来た小学3年生の冬、Bちゃんはデュプロブロックでお家を作りました。
といっても、ブロックの基礎板に動物や家具などをどんどんはめていくばかりで、
あとから人形を動かして遊べるような作品ではありませんでした。
Bちゃんは、次に教室に来た時も、その次に来たときも、頑なにブロック遊びに
こだわっていて、ゲームに誘っても、工作に誘っても、実験に誘っても、
拒絶していました。
そんなBちゃんは、この2年あまりの間に、急激な成長を遂げました。
さまざまなことに関心を向け、新しいチャレンジにも果敢に飛び込んで行くように
なりました。
喉を使うのが困難なため、長い間、家族との会話もままならなかったBちゃんは、
自分から言葉を発することはめったにありませんでした。
Bちゃんの語彙量の少なさや会話する力は、
これまでBちゃんのお母さんがいつも気にかけてきたことでした。
半年前くらいから、少しずつ周囲と会話するようになったBちゃん。
そんなBちゃんが『ピッケのつくるえほん』で作る絵本の数々では、
一人ひとりの登場人物の話す言葉が、まるでひとことひとことが貴重な宝物で
あるように大事に扱われていました。
キャラクターごとに色分けされた吹き出しと言葉を味わいながら
Bちゃんの作品を読んでくださいね。
次に来たのはピョンちゃんでした。
最後に来たのはブー君でした。
カエル 「カメ君 約束を忘れているのかも」
メガネ 「そんなことないよ。ただ歩き方が遅いだけだよ」
ブタ 「じゃあ、カメ君が来るまで遊んでいよう」
カメ 「ピンポーン、あの~カメ君です」
ウワギ 「みんな~カメくんが来たよ~」
カエル 「はい!ブー君!」
ブタ 「はい!」
歩くのが遅いカメ君が来ました!
カメ 「ごめんね。歩くのが遅いのに忘れ物をしてね」
カエル 「カメ君。もう来ないと思ったよ」
カエル 「さあ、みんなそろったからパーティーしよう」
カメ 「その前に、みどり君!はい、みどり君への手紙!」
カエル 「ありがとう!」
ウサギ 「そうね、しましょう!じゃあ、準備をしよう」
カメ君がブー君が食べているハンバーガーを横取りしようとしています。
みんな、お腹いっぱいになりました。食べたので「ごちそうさま」
カメ 「みんな さようなら」
カエル「行かないで~」
ウサギ「私たち友達なのに教えてくれなかったの?」
みんなカメ君に「バイバイ」って言いました。
カメ 「今までありがとう。みんな元気でいてね」
カエル「カメ君も元気でいてね」
カメママ「どうしたの?カメ」
カメ 「ママ、パパ、僕、みんなと別れたくないよ」
カメパパ「わかっているよ、カメ。引っ越しはしないよ」
カメママ「そうだよね!パパ」
カメパパ「そうだよ!」
カメ 「そうなの!本当!パパ、ママ!やったー」
カメ「嘘だよ」
みんな、びっくり顔をしています!
行くと、思ったよ!けど、良かった!これで、ずっと友達でいられるね!