虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

テレビゲームと どうつきあっていくべきか悩んでいます

2010-02-03 11:16:16 | 教育論 読者の方からのQ&A
次のようなメールをいただきました。

こんにちは。オンライン教室、楽しんでいます。
ブロックでこんなたくさんのことができるなんて、驚きの連続です。
子供たちは、ブロックでお話を作るのが大好きです。
「3匹のやぎのがらがらどん」や、「大きなかぶ」 かぶらを農家の方から頂い
たので、それを使ってをやったら、何度も何度もやっていました。

ところで、最近、「テレビゲームとどのようにつきあっていくべきなのか?」を
考えています。
というのも、年中の息子はお友達のうちにテレビゲーム(Will)があると
ずーとそればかりしています。(2時間ほど)
我が家にはテレビゲームがないので、毎日ではないですが、とても好きみたいです。またゲームのあるお家に行きたがります。

私はゲームに興味がないので、その楽しさがイマイチわかりませんし、
室内でゲームを永延としている姿はどうしても好きになれません。
「子供は外で元気に遊んで欲しい。(体や手を使って欲しい)」と思っています。
  氷がはった日には池の氷を割って遊んだり、(手が真っ赤になっていてもや
めません。)落ち葉を水の溜まった水路に入れて、枝でかき回して「スープ作り」をしたり、する姿を見るとほっとします。

といって、「ゲームはダメ」と禁止してしまうのは、彼の興味を奪い取ってしま
うことになるし、バランスが難しいです。
先生の息子さんは3歳のときから、ゲーム説明書を片手にゲームをされていたん
ですね。
息子さんがどのようにゲームと楽しまれていたか、
先生はどのように接してこられたのか、
お時間のあるときにお話をきけたら、うれしいです。


テレビゲームとどうつきあっていくのか?
難しい問題ですよね。

それは今の時代、自分の欲望や、
依存症になりそうな対象(それが仕事や勉強や携帯等を通じた友だち関係や健康やダイエットであっても……つきあい方をよく考えないと危険ですよね)

とどうつきあっていくか
関わっていると思います。

私は子どもがやりたがるものや、やりたがることを、
禁止することはまずなくて、
とりあえずさせてみて様子を見る適当子育てです。
(今は、麻雀がブームの娘と息子……
ただ、どんな楽しみも、依存の対象ではなく、
創造的に関われるように注意しています。

テレビ、テレビゲームとか、携帯用のゲーム機……等
世間一般で、「教育上よくない~」とされるものを与えるときは、

最初の時点で、
子どもと視聴時間やゲームの時間で揉めあうこと、
議論、話し合い、ぶつかり合い、お互いにどこかで妥協しあうことが、
起こることを想定し、
そうした目的のために与えているようなところがあります。

ですから、子どもと揉めたくない……
仲良し親子でいきたい~
互いに負の感情を味わいたくないというお家には、オススメできないのですよ。


楽しくてたまらなくて何時間しても飽きないものというのは、
子どもから強い知的好奇心を引きだしますし、
それに関してはエネルギーがいくらでも湧いてくるし、
観察力も記憶力も注意力も高まっています。

それほど子どもの欲求が高まっているのに、
最初からさせないのも飢餓感をつのらせて、
思春期や青年期にそれに溺れてしまう原因を作ってしまうでしょう。

ただゲームをさせっぱなしにして、そうしたエネルギーを消耗させて
受動的で飽き性の子どもたちを作っていくことも
問題ありですよね。
ゲームをエサやごほうびにして、親の思い通りに子どもを操作しようなんて
ズルい手も、後から主体性のない人に利用される人格作っちゃいそうで嫌ですよね。

私はゲームをさせる場合、できるだけ自分で調べたり、作り出したり、考えたりしなくてはならないものという条件や枠の中でさせるようにしていました。
(どんなに苦労してもゲーム好きの子は努力してするし、娘は、「ゲーム?めんどくさ~い」とハナから興味ありませんでした)
息子は幼児期はマックのハイパーカードでよく遊んでいて、
小学生になったらRPGツクールで遊んでいました。

それでも自由に自分がしたいことをしたい場合は、
自分が何をどれくらいどのようにやりたいのか、
約束をやぶった場合どうするつもりなのかを、
言葉にして私と交渉するようにさせていました。

まあ、かならず夢中になって、約束はやぶります……
多少は大目に見るけど、高学年近くなると、度を越してきて
親の足元を見てなめてくるときもありますから、
本気でぶつかる必要も出てきます。
息子の場合、ゲーム好きが高じてルール違反が続いて、一度は、1万円近い携帯ゲームを、旅行先で(私が)
捨ててかえったことがあるくらいです。

でもそれでも大好きなゲームとの付き合いを絶ってしまわなくてよかったと感じるのは、自分がやりたいことをするために、
必死で知恵をしぼる、がんばる、親ときちんと議論する……
勉強などのやることしてからじゃないと交渉もできないんだ~と納得する……
が脱線しつつも
好きなゲームを通じて身についてきたことです。

それと、習い事ゼロで過させていたので、普段から、ゲーム以外に、友だちと自由に遊んだり、
家でも工作したり、実験したり、本を読んだりして楽しい豊かな時間が過せていたので、
どれだけゲームをしてもそれに依存せず卒業できているように思います。

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2 コメント

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Unknown (ナツメグ)
2010-02-03 12:52:11
今回の記事は我が家で今一番の悩みどころについてでしたので興味深く読ませていただきました。
ゲームが子どもの脳に与える影響を書籍で読んで以来、我が家の子ども達にはテレビの視聴も制限して育ててきており、ゲームは今も持たせていません。
でも上の子(小1)が最近お友達の影響でゲームを買ってほしいと言うようになってきました。
ただ、ゲームの悪影響を考えて子育てしてきた割には、我が家の子ども達は、例えばブロック遊びでもオンライン教室を参考にしてわたしが作ってあげれば一緒になって遊びますが、自発的に子ども達だけで遊ぼうとはしません。
オンライン教室を受講されている方々の感想を聞いていると、うちの子達とのあまりのギャップに悲しくなるほどです。
この「自発的な活動を行わない」態度というのは、まさにゲーム脳から起こりうる問題なのでは?と思っていただけに、ゲームをさせていない我が子達がこういう行動を取ることに今とても悩んでもいます。
今回の記事を読んで、それならいっそゲームを与えてみてもいいのかと思ったりする気持ちも出てきました。(ゲームには与え方によってはよい面もあるようですので)
それともわたしのブロックの与え方に問題があるのでしょうか?
教材(オンライン教室)はとてもすばらしいものなのに、子どもだけで自発的に喜んで遊ぶこともなく、我が家では教材を活かしきれていない現状が、とても辛く残念です。
それとも小1&3歳の我が子達には、わたしが一緒になってブロック遊びをする必要がまだあるということなのでしょうか。
わたしの与え方に何か問題があるのでしょうか。
アドバイスを頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。
(記事で取り上げてくださっても結構です)
返信する
↑ナツメグ様に似て (ところてん)
2010-02-05 11:37:11
私の長女も、自発性も興味に伴う熱意も、まだまだ一本太い感じではないです。

携帯ゲーム機は与えていますが、ゲームにのめりこむというより、電子機器をいじって仕組が少しずつ判るのが楽しいようです。
(使い古した大人の携帯電話のほうが楽しいようです)

親として反省することも多いです。
でも、今の興味を伸ばしてあげたいと思っています。

今回の記事は、まだ幼い子供の将来を考える上で、参考になりました。

ゲームというよりは家族関係の構築でもある、楽しみなことだと思いました(私にとっては)。
返信する

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