(過去記事です)
4歳児さんたち(4歳になったばかりの子3人と4歳7カ月の子1人)のレッスンで。
このグループには、ペロ嫁の工作de知育な日記NEW
の4歳になったばかりのペロ子ちゃんも参加してくれています。
数日前、3歳児前後~3歳7カ月の子というこのグループの子たちより
1歳年下の子らのグループレッスンがあった時のこと、
3歳児さんたち、言うことなすことあんまりかわいいもんですから、
それぞれの子のお母さん方は胸がキュンとなった様子で、
帰り際に、「かわいすぎる~」「ずっとこのまま大きくならなければいいのに~」と口々につぶやいて
おられました。
それに大きくうなずいていたわたしですが……。
それが、それが……4歳児さんたちが来たら、4歳児さんたちが最高におもしろかわいいし……。
5歳児さんたちが来ても、6歳児さんたちがきても……小学校高学年の子らが来ても、
やっぱりそれぞれが、思わず微笑んでしまうかわいらしさで……本当に、子どもたちには、
日々、癒されています。
前置きが長くなりましたが、
今回の4歳児さんたち、ちょっと自分を抑えることができるようになって、
おりこうになってきました。
ひとりの子が魅力的なおもちゃで遊びだすと、他のひとりが、「か~し~て」と言います。
そこで、「いいよ」と次の子におもちゃが渡るのですが、
その瞬間、別の子が、「か~し~て」と言うもんですから、
おもちゃは再び、次の子の手に。
そうするうちに、最初に遊んでいた子が、最後にそのおもちゃを手にしている子に、
「か~し~て」と言いますから、誰ひとり、1分たりとそのおもちゃで遊ぶことなく
おもちゃがぐるぐる子どもたちの間を回っているということが多々あります。
わたしが感心した様子で、
「みんな、お姉さんねぇ。お友だちにか~し~て、と言われたときは、
かしてあげるの?」とたずねると、
「そう、そう」とこっくりします。
「あのね、この間、赤ちゃんたちと遊んでいた時に、
おもちゃ、か~し~て!と言ったら、赤ちゃんったら、そのおもちゃを自分のお口に入れるのよ。
もういちど、か~し~て、と言ったら、今度は、ポーンとそれを投げるんだから」と言うと、
子どもたちはゲラゲラ笑いながら、「赤ちゃんはね、そういう風にするのよ~」と教えてくれます。
「でも、うちの●くんは赤ちゃんだけど、か~してって言ったら、はいっ、てかしてくれるよ」と
説明してくれる子もいました。
それから、ちょっと誇らしそうに、
「わたしたちは、4歳だから、お友だちにかしてあげるもん」と胸をはっていました。
こんな風に、赤ちゃんたちの行動をゲラゲラと笑っていた4歳児さんたちの様子を、
小学生らのグループで話すと、
遊びもしないで、かしてって言われたらはいって渡すなんて……!それじゃ、いつまで
たっても遊べないじゃない!」と言って大笑いしていました。
それぞれの年齢で、笑うポイントがちがいます。
4歳児さんたちが大笑いするポイントって、
3歳児さんとはかなり質が異なってくるように思います。
常識やイメージの世界がわかりはじめることから、
ユーモアを感じとる感受性が高まってくるようなのです。
今回のレッスンで、子どもたちが木製のおもちゃのケーキに木でできたろうそくを
さしてわたしに届けてくれるというシーンがありました。
このろうそくには、木でできた赤い炎がついています。
わたしが吹いて消す真似をすると、
子どもたちが口々に、「先生、それは、木だから消えないよ」と言います。
すると、「これは、真似だから」とみんなに説明している子もいました。
わたしが、「じゃあ、見ていてね。本当に火を消すからね」と言って、
ギュッと目を閉じて、「あっ、見えない、見えないから、火が消えちゃったよ」と言うと、
子どもたちはよほどおかしかったらしく笑い転げながら、
「おもしろい、おもしろい~」と黄色い声を出していました。
4歳ともなると、わたしから世界がどのように見えているかを
了解して、そこから生じるユーモアを感じとることができるんだな、
と楽しい気持ちになりました。