嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

前代未聞?エドワードグリーンVSベルルッティ

2005-04-23 18:09:08 | うんちく・小ネタ
DSC0739ブランド崇拝をしているわけではないのだが、たまたま同じタイプの靴をひっぱりだして磨くか、ということになり、その違いがとても面白いので記事にしてみる。

今日は天気のよい土曜日。桜も満開だったりするし、まさに外出にはうってつけなんだが、そこは自営業のつらさ。イパーンの方々みたいにプラプラしてるわけにはいかないのである。ってZ4乗ってプラプラしてんのはどこの誰だい、と(セルフつっこみ)

さて、手前がエドワードグリーンのHOLBORNというモデル。2アイレットのスクエアトゥ・・・グリーン様の中ではどちらかというとカジュアル向け、しゃれっ気もたっぷりだ、と思っていたモデルなんだが、ベルルッティさまと並べてみるとその雰囲気の違いにはおどろく。しゃれっ気どころかゴツさが際立ってしまう・・・それくらいベル様は軽快である。明るめのパティーヌも効いているんだが、飾り穴の効果やトゥのビミョーな丸みなどが効果的で驚いてシマウマ。心なしか足が細く、長く見える。作りもEGはグッドイヤーウエルト、さらに大雨対応のダブルソールなのに対してベルルティは華奢なマッケイ。対候性能ではグリーン様の圧勝であるが、しゃれっ気ではどうだろう?さすがにベル様をスーツに持ってくるのはどうか、という話になるが、細身のパンツなどにはこれっきゃないくらいにはまりそうである。着る服をあまり選ばないこのタイプであるが、それでも各々の雰囲気である程度決まってくるのがまた面白い。

似たデザインでもこのテイストの違い・・・店番しながら、さあて磨くとするか(爆)。




BMW Z4 

2005-04-23 17:15:11 | 
DSC0737所要のついでにふとクルマ屋さんに寄ったらなにやらカッコよいクルマがおかれていたので、乗せてくれ~、といって騒いだらオッケイが出たので早速乗ってまいりますた。
Z4のさすがに3・0SMGなどという特別高価な特殊メカ搭載の試乗車などはあるはずもなく、乗せていただいたのは2・2のベーシックバージョン、ステップトロニック付き、とはいえミッションをのぞく装備はほとんど同様だし、雰囲気はあのまんまでとにかくカッコよい。ころがしてるだけで雰囲気に酔えそうである(爆)。

で、乗ったんだが・・・よくわからなかった(だめだめ)。そりゃそうだ、交通量の多い幹線国道なんざ往復してみたってなんにもわからん。乗り心地の硬さのみ印象に残っているが、シートの形状がもったりして外観とは裏腹にめちゃくちゃかっこ悪い!ほら、峠の茶屋のお団子食べるコーナ、あの赤い敷物の上に敷いてある座布団っすよ。あれにそっくりのシートが2脚。これだけでもう雰囲気ぶちこわし!・・・オプションリストにスポーツシートがあるんですが、こいつの形状もまたダラ~ンとでかくてさすがアメリカ製って感じです。さらにMスタイルのスポーツシート、というのがあるんだが、これでまあまあの雰囲気かというレベルですな。さよう、オープンカーなんて外から見られてナンボ。サイドサポートと背中のクッションがステッチ一本で区切られてるようなMARUIの家具みたいなシートをつけてたのではせっかくのエクステリアが泣くぞ、オイ!
うちのオムロンのマッサージチェアのほうがまだ緊張感あるぜ、ってくらいなものです(爆死)。

エアコンの霧が峰(爆死)みたいなインストパネルはうけた(爆)。ヘアライン仕上げのアルミが随所に張ってあってラジカセ(死語)にも似てるんだが、TTの凝りまくりのインテリヤを知った今、どうにもそっけなさすぎ。人はこれをモダンと表現するのだろうか・・・屋根開きなんだからコクピットくらいはタイトに、っつうのはコンセプト古すぎ?

一番のポイントの屋根開きなんだが、期待通りのスカットルシェイクの嵐に見舞われてしまい、RFTの硬いタイアともあいまってこれまたひきまくり・・・オープンの開放感は満点でいうことなしなんだが、運転を楽しめるのかといわれると困る。やっぱ屋根って大切なんすね。964ポルシェのカブリオレボディとそれでも同等か、というレベルであった。15年前の屋根トバしものボディでこれであるからポルシェはさすがにすごかった、といまさらながらに知る。

カッコよさとドラッグスターのような雰囲気は楽しめる。が屋根〆てみればこれでもかの閉所感とこもり音でううむ、な世界。こいうのをストイックと表現するのだろうか。雨の日なんかキレて暴走しちゃいそうになる位の色気のなさである。プラスチックの質感もイマイチ、っつうかシボの使い方がてんでダメ!AUDIはこのあたりの空間作りに関しては究極のうまさだ。ウィンドウの切り方でそこそこの空間を意識的に狭く見せてタイトな雰囲気を作り出している(TTクーペボディ)

3・0SMGのお値段きいてみれば乗り出しで640こえるという・・・ううむ、絶句。ものすごい高級車なのであった>Z4さま

ちなみに出されたコーヒーは紙コップ入りのネスカフェ・エクセラでした(爆)。600からの買い物をしよう(できないが)というかたにエクセラはまずいぞ、オイ!せめてブレンディのペーパードリップくらいいれてくれよ(爆)

というわけで帰り道にはTTのよさがこれでもかと感じられました(爆)
まずボディ・・・こりゃZ4みたいなロードスターと比べてはあまりにも非見識なんだが、どちらがどうではなく、しっかりしたボディのありがたみがひしひしと、なんである。足がちゃんと動いてるのがよくわかる。密閉度も抜群だし、立て付けなんてこれぞAUDIっつうくらいの高級感丸出し。加えてあのエンジン音である。Z4はエンジン音よりもむしろ排気音の演出が効いていて気分高揚にはよろしいのだが、それだけ。TTの3・2はほんといいもの感(一部意味不明)が漂っていて、DSGのカンペキさもあいまってもしかしてバーゲン?と思わせてくれる。それにしても乗り出し640にはたまげた。Z4はオサレなだけでなく高級なオモチャなのでありますた。


福野礼一郎の自動車ロン

2005-04-23 06:34:08 | 本と雑誌
DSC0736「くるまにや」が何度目かの廃刊になってからもうずいぶんたちますね。オークションなどに出品されると異常な高値で取引されるのは良くも悪くも本当のことが語られていたからだと思います。そらまMB~F~911~BMW~ジャガーの「このモデルのここが危ない」方面の特集がメインで、そんなのばっかじゃ部数が限られ、ネタも限られ、読者も限られで、早晩廃刊、つうのは見えてましたが、それでも福野礼一郎さまの一連のシリーズはお金払って読む価値は十分にありましたね。

この「自動車ロン」はその再録。くるまにやを精読していたみなさまは買っても無駄ですが、そうでなかった方は一読の価値は・・・ないです(爆死)。このブログでも読みましょう(爆)。
前半のほとんどをつぎ込んで塗装面へのケアは不要。やるだけ無駄だ、と説かれているのだが、そりゃ違いますぜ、といいたい!
現代のクルマのボディのお手入れは不要だなんつうのはもうジョーシキ、そんなこたあ百も承知でい(江戸っ子調)。車のミガキは靴磨きと一緒。いわば「みだしなみ」なのである。他へ対してのアピールでもない。びらかしたつもりになっても他人のクルマなんざじつはだぁ~れも見てない。そうじゃなくてみだしなみって自分のためのものじゃないですか。身の回りをきっちり固めることでおのずと態度も変わる。姿勢だってしゃっきりしてくる。なんつっても気持ちがよい!みだしなみを整える目的はまさにこれだ!まあセンセのおっしゃるケアとは意味がちょいと違うんだが、クルマに限らず、持ち物にこだわるからにはそのあたりの心理を大切にしたいものである。

あ、「いよいよ自動車ロン」のほうは必読ですよ。これだけはオークションでたとえ3000円ついても買うべきです(きつぱり)!!で、暗記する、と(違)