
エドワードグリーンだラルフローレンだ、フラッサーだ、と騒いではみても今のニッポンのトップブランドはやっぱこれっしょ・・・ユニクロさまである!
この冬もいち早く売り切れ続出のカシミヤセータがすごかった。長野のこの田舎町ですらみなさんカシミヤに群がっておられた。興味深いのはぢいちゃんばあちゃんが目立っていたことだ。見ればカラフルな赤や黄色なんかを抱きしめている人も多いぞ(爆)。ふと見れば隣のコーナには「タスマニヤウール100%セータ1990円」が並んでいるのに人々は8000円のカシミヤに群がっていた。
ほんの15年ほど前までのユニクロはどってことなかった。安かろう悪かろう、の見本みたいなところがあって、縫製をはじめ、素材、デザイン、まったく信用がなかった。
実際着てみてもどうもピンとこない。洗ううちにどんどんみすぼらしくなり、しまいにはどっかいっちゃう、というカナシイ服の代表だった。安くてもCP悪い、愛着もてない、耐久性なし・・・しばらくは目もくれなかった。
ところがここ数年のユニクロ様ときたらアータ、高機能の新素材をオリジナルに開発して、そいつを武器に怒涛のイキオイ。成功の要因はとことんベーシックなデザインを押しまくったことにある、と思う。デザインだけの似非ベーシックはイトー○ーカドーやジャ○コで買えちゃうんだが、天然素材100パーセントにこだわり、さらにそこへハイテクをぶち込んで着心地を追求。型紙もたとえばチノパンひとつとってもクラシックなドレープ(!)系に始まって、細身のテイラード、果てはノープリーツ、だけど太めでカッコよいの、まで選りすぐり、そこへあの信じらんないお値段である。ブル○ックス・ブラザーズでヒイヒイいいながら15000円払って、それでも大切に履いていたパンツよりも数段よくできてるのが4分の1のお値段・・・履き心地、耐久性はるかに上・・・これは困りまくりである。
一番困ったのはやはりなんといっても80年代のブリトラブームで育った高級メンズショップさまたちである。
よく練られた型紙、選び抜いた天然素材・・・などなど、いろいろな要素がもろにバッティングである。
○ールスチュアートなんて実はものすごい打撃を受けているのではないか。商品のラインナップなんかは明らかにユニクロにパクられてるし・・・きっとパンツなんかもばらされて徹底的に研究されているのに違いない。アランフラッサーはバブルの崩壊とともに去って、クオリティの落ち込みは免れたが、最近の○ルックス様なんかありがたくもなんともないぞ。路面店に詣でてみても売り場がぜーんぶアウトレット品に見えて仕方がないのは私だけ(爆)?
路面店といえば○ップスやビー○ス、なんてその昔は両方ともブリトラのセレクトショップであった。ポロのトレーナなんてよく買いにいったもんだ。で、ここも結局ユニクロの波が押し寄せる前に今度はただの意味不明カジュアル屋になってしまったが・・・
とにかくかつて詣でたメンズショップに赴いてみればジャケットなんかのテイラー物はともかく、チノパン、ポロシャツ、なんつう普段着は値札見てひっくり返るのをこらえるのがやっとである(爆)。まさにデフレを「肌で感じる(爆)」わけだ。価格なりに品質が違うのならばまだよい。ちゃんと高額なプライスタッグにも納得がいくというものだ。が、そうではない、品質は同等、CPは比較対象外、位まできちゃうと高級品ばかりがもてはやされるブランド業界の中でやはり共感を持たれる強いブランドといえるだろう>ユニクロさま
とまあ私なりの分析であるが、私の場合せっかくのラルフローレン着ていても「あれユニクロにそんなのあったんだあ」といわれてしまう昨今(号泣)
さあて、いっちょ春物セール@ユニクロにでも詣でるとしようか(むだづかい)