嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

TTドライビングマニュアル第6章 DSGの困らせ方

2005-06-13 20:13:13 | オンロードでの出来事
DSC0325DSGを困らせるのは簡単です(爆)。各種センサーを使った車両の状態から次のアクションを予測した上で次につなぐギヤをスタンバらせて、あの信じがたいほどの途切れのなさを実現させているわけなのですが、そいつをハズしてやればよい。

たとえばATモードのDで60(珍しく速度)くらいのゆるーい登り坂を走っているとしましょう。うしろからタバコ臭そうなヤンママドライブの極悪○ューブしかも旧型があおり倒してきます(爆死)、みれば、白ハンドルカバーにチンチラの敷物(爆死)・・・んま、そいう小物のセンスはおいとくとして(爆)、車間詰めれば威嚇になると考えてるそのレベルの低さが許せない(きつぱり)!!

なものに道を譲れと言われるいわれはありません。床まで踏んでキックダウンを使うのもテなんですが、せっかくのDSGです。パドルを使ってアクセルオンもしながらシフトダウン・・・Dの60ですからまあ6→3くらいのやつをパドルを使って起こして怒涛の加速をお見舞いだぁぁ~~!!、とドライバとしてはここぞとばかり床まで踏みながら左側のパドルをカチカチカチっとな・・・

・・・なにが起きるか・・・なんにも起きない!!

・・・DSGさまがお迷いになるのです。アクセルオン、ということは加速のコマンドがECUに飛ばされているはずなのになぜか同時にシフトダウンのコマンドが・・・こんな場面では実は電光石火と呼ばれるあのシフティングが遅れてしまいます。みればヤンママQはミラーイパーイ(爆)!うらぁ~、どかんかいわりゃ~(爆)ってなもんです(違)、コワー、オタオタ(爆)・・・

車の状態から次のギヤをちゃんと選び出してエンゲージさせたまま待っているDSGの機構上、適正なギヤにつなぎなおすのに時間がかかる、というわけですね。といってもほんの2~3秒程度のお話なんですがこんなシーンですとそのほんの数秒がながーく感じられるのは事実です・・・ドライバの意思を明確にクルマに伝え切れていないのが原因です。いうまでもなく、DSGのミスではなく、ドライバーのミスです。MTのクルマを考えて御覧なさい。アクセルおもいきり踏んだままシフトダウンかますヘタレ(わたしのことでつ)がどこにいるというのでしょう・・・そいうことです。

じゃ、どうするか。
アクセルオフの状態を一瞬でも作り出して、そこからシフトダウンを行えばよいのです。アクセルオフさえ行っておけば一瞬後にクルマは減速状態にある、と勘違い、いや「認識」したDSGがシフトダウンモードにはいり、コマンドの通りシフトダウンを行ってくれます。このあたりがTT3・2に特有のドラテクと申せましょうが、まさに独特。加速、減速を問わずドライバーの意思をいかにECUに伝えるか、そのあたりが鍵です。これはこれでなかなか深いものがあります。キカイとの対話、というわけですが、なんつうかDSGのようなハイテクの極みをこのような状況で使い倒すのもまたよきかな、と。コーナリング中にもこの「認識させる」ドライビングが重要になってきます、それはまた後日。

あ、さらにこの状況ではSモードに叩き込む、というウラワザがありますね。
というかこの方法でのダッシュが一番早いレスポンスです!

さいきん気がついたのですが、Sモードというのはトルクバンドを選び出してきます。しゃにむに低いギヤを選び出すのではなく、その時々で最適なトルクバンドをつかえるギヤをその都度選択・・・舌を巻くばかりですが、じつはMTモードでパタパタやるよりもこちらのほうがキョーレツなカイカンを味わえます。自分でシフトノブ(らしきもの)をつかってシフトする、っつうカイカンがゆいいつ残されているのも、このD→Sのパターンですね。また、こんな場面ではドライバーは熱くなってるのがフツーです(爆)。安全のためにもハンドリングに集中できる自動モード、しかもSとくればまさに無敵といってよいでしょう。もしもコーナなどが近づいてきてもシフトダウンまで自動でやってのけるこのシステム・・・こんなのを運転してるとどんどんドライビングがズポラになって困ります(爆)

えもいわれぬサウンドでレッドまでまわしてやればヤンママQなんざ路上のテンでつ・・・あ、次の信号で並ばれても責任は持てませんがなにか(爆死)





TTその後

2005-06-13 07:59:50 | 
DSC0453北海道からニンゲンのアライメント(一部意味明瞭)をとりにメーカー系元プロドライバーさま(一部意味明瞭)がいらしたので、駅までなぜかTTでお出迎えをして、なぜか運転していただき、気がつけばいつものワインディングにいた(爆)。そう、プロに評価をしていただくのである>TT3・2@トクイチセッティング

プロの感覚はすごい、どこをどういじってこういうドライバビリティが実現されているのかを即座に感知してシロートにわかりやすく解説してくださる。コーナといわず、その辺の角を3つも曲がれば大方のことはわかってしまうのだろう。一番ほめられたのはブレーキであった。今回は越冬後の整備だった、ということでブレーキリフレッシュが施されていたんだが、新車整備直後のあのフィールが戻ってきている、とのこと。
ハンドリングに関してはワインディングで・・・ふむ、そうくるか・・・なんつって、荷重をかけたり抜いたり、いろいろと検証しておられる・・・オーナとしてはたまらない瞬間である(爆)。ドライバビリティの評価、だなんて私のようなシロートにできるわけがない。鋭いだの速いだの、そいう抽象的な表現がやっとである。そのあたりをプロに乗ってもらってどう表現するのか、これは非常に興味深い!よいチャンスなのである。

私がリクエストした「踏んで曲がる」が忠実に実現されているとのこと。面白い!ともおっしゃられた。
高速コーナの旋回でブレーキングののちアクセルをジンワリ開けてゆくとクルマがどんどん内側に切れ込んでくる。踏むのをそこでやめればその軌跡をたどる。そんなコーナリングマナーである。以前に比べるとかなり鋭い。バーダルXTRのレスポンスとあいまって、この鋭さはちょいとクセになる。

タイアの空気圧を下げ気味にして落ち着いた乗り心地を得たうえにこの乗り味は結構楽しい。「しっとり鋭い(完全意味不明)」感じ、そんなのが出てきた、という印象・・・え、なに?プロの評価?えーと、えーと、たくさんありすぎて書ききれません(だめだめ)・・・これくらいの程よさがいいんですよ、とおっしゃったのが印象に残った・・・んなもんすかねえ・・・(わけわからん)