嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

TT3・2ドライビングマニュアル第7章 ブレーキング

2005-06-16 19:33:43 | 
DSC0320さあて、このシリーズもはやくも7話目。おまいみたいなヘタレの言うことなんざきいてもしゃーない、という声が関係各方面から寄せられておりますが(爆)、いやあ、ほんとっす(爆死)。ので、もう少しがんばってみましょう(違)。
さて、今回はブレーキング・・・こりゃむづかしい!得意なお方もそりゃ中にはいらっしゃるでしょうが、刻々と変化するイパーン路上でのそれははっきりいってコワいっす。ブレーキングのたびに毎回状況が違うのがその原因ですが、そのあたりがまた面白いわけで・・・路面とクルマの変化を感じ取ってブレーキングに反映させるのにはやはり経験と勘、これしかないでしょう。減速に必要な距離をどこまで正確に割り出すかがブレーキングのすべて、あとはペダル踏んづけるだけ(爆)踏力の調整ももちろん必要ですが、こればかりは状況次第でプログレッシブに変えます・・・ある意味引き算を毎回要求されるわけなんですが、前向きでハプニング好きな私としては毎回チャレンジしがいのあるテーマです(爆)。

TT3・2にはブレーキングと同時のシフトダウン、つまりヒールアンドトゥという難易度の高いワザをいとも簡単に成功させてくれるDSGが備わっていますからドライバーはブレーキングのタイミングと踏力に集中すればそれでよい。んが、ここで間違えてはいけないのは「エンジンブレーキなど存在しない」ということです。
そりゃアクセルオフしてスピードの調整をすることは可能ですが、あくまでもブレーキはフットブレーキに頼ります。ついハデなブリッピングが聴きたくなってブレーキングの前にパドルでカチカチッなんつってやっちゃったりもするんですが、いくら失敗しないからといってこれぢゃタイアや駆動系はたまったもんぢゃありません。
そんなクルマに負担をかけるエンブレは忘れてフットブレーキングに集中します。
第6話でもお伝えした「認識させるドライビング」にもこれは重要で、まずはブレーキング、ののちシフトダウンというプロセスをたどってやればDSGは従順ですし、なによりもクルマへの負担は最小限です。
みっちり混んだまま流れてる高速道路などでもブレーキングの代わりにシフトダウン(6→5)してビミョーな速度調節、だなんてやりたくなりますが、アブナイ!ブレーキランプの点灯なしに減速するなんて自殺行為ですぜ。周囲のクルマなんてなにやってんだかまったく信用ならない、それくらいの認識が必要です。

なに、雪道?同じです。エンブレというかアクセルオフでスピード調整するのはアリですが、ブレーキングといったときにはフットブレーキしかないです。マチガイナイ!

ところでこのヒールアンドトゥを行うタイミングですが、ブレーキングの後半にシフトダウンをもってくるとうまくいきます。というかクルマに負担が少ない。前半で回転をあわせようとすれば必然的に高回転までのブリッピングを行わねばならず、これもクルマには負担です。MTの場合ですと失敗の確立も非常に高く・・・ウギャ~ン、なんつってエンジンが悲鳴を上げてるのにびっくりしてあわててクラッチをつなげてガックンガックン・・・もう乗るな、とクルマにいわれても仕方がないでつね(爆)
ググ~、っとブレーキングしてきて、回転も落ちてきたところでフォンッっとあわせてやればよいのです・・・ぐひひなんせこれだけは死ぬほどやりましたんで・・・おかげで911のクラッチ3セット逝きましたからぁ~、ザンネン!!(血涙)
・・・えっと、気を取り直して・・・そうではなく、旋回の後半、速度が落ちてきたところでシフトダウンを行うと万事スムーズにうまくゆきます。シフトダウンを加速のための作業だ、と解釈すれば合点がゆくはずです。旋回途中にはこの、スムーズというキーワードはことのほか効いてきますって、私に言われたくないぃ~(爆死)?

ブレーキングの基本は強く、短く踏む。これです。もちろん路面と相談の上、です。実はこれ、奥が深いです。先日来お話しているタイアの空気圧やタイアのコンディション、ブレーキシステム全体がしっかりバランスしていてコンディションがよいこと・・・そいった要素がすべてマッチしたときにブレーキングはうまくゆきます。

ブレーキ系の改造は・・・アーウー(困)・・・クルマにとっては「想定の範囲外(爆)」の出来事といわざるをえないでしょうねえ・・・(完全謎)。パッド一枚換えてもまあダメでしょう。よくなったためしはない!最高速度から安心して踏めるのはノーマルのシステム以外にない、と断言しておきましょう(きつぱり)・・・あ、効きのお話ではありませんよ、全体のバランス、そいう観点からのお話です。