自賠責の診断書も厄介である。記入欄のところに「事故の状況」をかかせるところがある。これはまったくお門違いである。診断書とは医学的に診断した内容を医師が保証するという重いものである。「事故の状況」などは当然目撃などしていないし、患者さんからの、時にバイアスのかかった話を聞くわけであり、人から聞いた話の内容を医師が保証するというのはどう考えても筋違いなのである。少なくとも保険会社が事故の状況を尋ねる相手は医療側にではなく警察にしてほしい。だから自賠責の診断書のここの欄は今まで書いたことは1回もない。ところが不思議と「書いて下さい」と書類を突っ返されたことも1度もないので、なんだ、最初から書かなくてもいいんだと納得している。ところで今回の事故について自分は目撃してしまった。ということはもし自賠責の診断書を要求されたらどうなるのか? まあでもこの2人はそのまま現場から別れ離れになり警察も入っていないし、しかも自転車事故なので自賠責云々にもならないだろう。怪我がないのでホッとしたという理由は、他ならぬ面倒に巻き込まれたくないからなのである。