先日 指にとげを刺した患者さんがきました。時々とげを指した患者さんは来るのですが、こちらとしてはとげや異物は大きいほうがとりやすいです。ところが異物が大きいと自分でとってしまうことが多く、あまり医療機関までは来ないようです。医療機関に来るのは小さいトゲものが多いようです。なのでこれがまた小さいととりにくいこと・・・。他に患者さんが待合室で待っているときの異物摘出の処置は時間ばかりかかって、こちらもイライラします。異物が刺入された方向と深さにきちんとピンセットの先端がすすまないと異物まで到達できません。先端がわずか0.5mmずれても摘まめません。こんなに大変なのに、この処置の請求点数は項目がないのです。つまり一般的な傷の消毒のときに請求する「創傷処置」に準じてしまいほとんどタダみたいな値段になります。多くの開業医がとげ抜きなどの小外科を扱わなくなったのは頷けます。でもまあ、患者さんがきたら「とげ抜き地蔵」さんにおまいりに行けともいえないので・・・。