吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

東京マラソン その3

2012年03月16日 07時01分43秒 | インポート

 さて今回の出場ランナーも約10倍の倍率を勝ちえて出場権を手に入れたわけである。以前も指摘したが、過去に一度出場したなら確率的には以後10年は出場できないはずである。これは純粋に確率の問題である。確率の正確性は母集団が大きくなればなるほど正確性が高まる。例えば2人でジャンケンをして、ランダムに自分が勝つ可能性は20回のジャンケンよりも1万回のジャンケンのほうがより正確な確率が得られるということである。その観点からすると応募総数28万人の母集団における確率精度はかなり高く、「1度出た人は以後10年はでられない」という可能性が現実味をおびてくるはずなのである。ところがその統計学的な確率を無視するような結果が続々とみられている。