外来には降圧薬を服用している患者さんも多い。当然高血圧なので日ごろより塩分制限をお願いしている。きちんと塩分を制限している患者さんは比較的高血圧もよくコントロールされている。しかし、この暑さで発汗していると塩分が失われていることが多く、日ごろの塩分制限している方は低Na血症に陥る可能性もある。ふだん「塩分控えましょう」といい続けているので、この熱中症の時期に「塩分取りましょう」では患者さんも混乱してしまうだろう。また利尿系降圧薬を処方している患者さんも脱水になりやすい。夏場の時期だけは自分もどの程度までお話したらいいのかそのさじ加減に困惑する。まあ現代の食生活はそれでなくともややオーバーナトリウムなのでこのまま塩分制限を指示しておいたほうが無難なのだと思うのだが。