胎児が先天性風疹症候群に一番なりやすい時期は、妊娠初期である。時に自分が妊娠していることに気がつかないご婦人もいるであろう。その時に風疹にかかるのが一番こわい。この場合仕事をしているご婦人であれば、社内とか不特定多数の乗り込む通勤電車などの利用のほうが同居夫から感染するよりもありえそうである。一方、夫が単身赴任で妊婦と同居していない場合は、夫から妊婦に感染する可能性はほぼない。しかしながら母子手帳に「夫として」名前の記載された人であれば(ここの欄は妻が任意で書き込むことになっているらしい)、その男性と同居していなくとも籍が入っていなくとも男性は風疹ワクチンを無料で受けられる。ただし夫が無料で打てるのは、妻が現在妊娠中であることが条件である。妊娠していなければ、風疹が妻にうつっても胎児がいないのだから「先天性風疹症候群」になりえない。