ところがである。最初から話が要領を得ず、冗長な患者さんは、話し始めると自分の世界に入ってしまうのか、こちらの質問にはウンウンと返事はするので、聞いていると思いきや実は聞いていないのである。
こちらからハイイイエでこたえる質問を投げかけても、切り返しの返事が
「あ~咳?ですか? そうそう、そうなんですよねぇ~・・・というかね、お寺の本堂が開けっ放しで寒風が入り込んでね、それでね・・・」と過去の物語の続きをやめてくれないのである。
この「というか」(最近では「・・っていうか」ということも多い)という言葉が会話の中に入ってくると力がドッと抜けてしまうのである。この言葉は要注意である。
こちらも肝心な病歴聴取の質問を挟み込む試みをするのであるが、いつ答えてくれるのか大変な思いなのである。 いやはや、達人は多い。
こちらからハイイイエでこたえる質問を投げかけても、切り返しの返事が
「あ~咳?ですか? そうそう、そうなんですよねぇ~・・・というかね、お寺の本堂が開けっ放しで寒風が入り込んでね、それでね・・・」と過去の物語の続きをやめてくれないのである。
この「というか」(最近では「・・っていうか」ということも多い)という言葉が会話の中に入ってくると力がドッと抜けてしまうのである。この言葉は要注意である。
こちらも肝心な病歴聴取の質問を挟み込む試みをするのであるが、いつ答えてくれるのか大変な思いなのである。 いやはや、達人は多い。