吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

富山の県立高校 髪切り事件 その1

2018年02月14日 05時59分14秒 | 日記
 2/9のニュースで、校則違反の髪型(髪の長さか髪型か染毛の有無かは不明)に対して、再三の注意にもかかわらず聞き入れなかった生徒に対して、生徒の許可を得て髪を切ったというニュースがあった。校長は「断じてあってはならないこと」と謝罪した記者会見がオンエアされた。
 でも・・自分は何がいけないの?と疑問を感じている。もともと校則違反というのはルール破りのことである。ルールを遵守しないと罰せられるというのは社会に出てからも当たり前のこと。校則であっても校内というコミュニティ(社会)におけるルールである。当然これは守る必要がある。社会に出てからルールを遵守しないと罰せられますよといういい経験になるだろう。

 一般社会では1回のルール違反で問答無用に罰せられることも多いのである。にもかかわらず「再三の注意にもかかわらず髪をなおさない」と猶予されていること、そしてそれに対して「本人の了承を得て」髪を切るという罰則規定が適用されたのである(嫌がる生徒を無理やり・・・ではない、了承の上なのである)。
 こんなに緩い罰則適用なのに何が悪いのかと思う。
 「髪を切るという罰則」がいけないのか? でもそれは「再三の忠告」と「本人の了承」という2段階のステップを経てのことである。