吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

フェレットにかまれ感染症で死亡の警官 公務災害と認定 大分県警 その3

2019年11月19日 06時19分52秒 | 日記
 たぶんマスメディアにしてみれば死亡原因なんてどうでもいいのだろう。「噛まれて17年後に死亡するのね、へええすごく怖いね、蜂窩織炎って」と耳目を引けばいいのである。でもこちらは医療従事者であるので、蜂窩織炎が17年後に死亡するものではないと疑問に思うだけなのである。
 11月18日の情報番組では、どこかの皮膚科クリニックの女医さんが出てきた。しかし「蜂窩織炎は100人に一人ぐらいです」とか言っていた。そして蜂窩織炎が死因にならないこともコメントしなかった。
 たぶんこのDr.は経験もなくあまり知らないのであろう。傷口が化膿して蜂窩織炎になる患者なんてうちではしょっちゅう診る。そしてそれが17年後に死亡することもない。
 今回死因が「蜂窩織炎」になっていたが、ありえない。これは冤罪ものである。
 でも噛まれて17年後に死亡する原因って何なんだろうとこちらのほうが疑問である。