吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

カルロス・ゴーン被告に逃げられる その2

2020年01月09日 05時45分53秒 | 日記
 医療事故における医師の逮捕・勾留では不当であるものが最近目立つ。古くは福島県大野病院産科医の事件、そして新しくは乳腺外科医事件である。どちらも逃亡のおそれは全くない。これはすでにこのブログでもその理由は述べた。また産科医の事件では逃亡・証拠隠滅の恐れも何も、事故が起こってから数年後にいきなり診療中の逮捕なのである。逮捕・勾留の要件は「逃亡、証拠隠滅の恐れがある場合」である。これはもう不当逮捕と言わざるを得ない。
 しかし今回は「逃亡、証拠隠滅の恐れがない」という確約でゴーン被告は保釈された。たぶん弁護士も、そのような要件を掲げて保釈を勝ち取ったはずである。しかしまんまと国外逃亡されたのである。まず弘中弁護士にはそれだけ保証した上で逃げられたのだから責任取って腹を切れといいたい。メディアの会見で「ゴーンに裏切られた。弁護士を辞任せざるをえない」と無責任なこと言っていた。あなたも被害者だって? いや、あなたが保証したんです。 保証人は責任取らなくていいの?