吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

乗客が嘔吐 とっさにワイシャツ脱ぎ処理 救護の高3に感謝状 その4

2020年01月22日 05時19分07秒 | 日記
 もう10年近く前であるが、うちのクリニックの診察室で子供に嘔吐された。自分が浴びることはなかった。手袋で吐物処理をして消毒したにもかかわらず私は感染した。
 夜中に突然気持ち悪くなって目覚め嘔吐した。そして翌朝からはものすごい水様下痢が1週間続いた。夜中が心配なので紙おむつをしていたがそれがよかった。朝起きるとおむつは便で汚れているのだ。
 あんなに注意していたにもかかわらず感染したのであるから、普通の方ならちょっとやそっとでは感染防御は無理である。
 メディアもインフルエンザの防御は盛んに報道するが、このノロの防御の話などほとんどしない。ノロによる急性胃腸炎は家でじっとして頂いたほうがありがたい。どうせ薬は効かないし便にウイルスが大量にいるので下痢でだしたほうがいい。その間は脱水になるので水分をこまめに頻回にとって数日間以上耐えて頂くしかないのである。
 正直言うと医療機関で吐かれたら他の患者さんに感染する可能性もあり極めてこまるのである。