吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

乗客が嘔吐 とっさにワイシャツ脱ぎ処理 救護の高3に感謝状 その2

2020年01月20日 05時53分33秒 | 日記
 素晴らしい行為であり、まさに美談である。このような若者が増えてくるような世の中になってほしいと願うのである。このような行いはまさに市民が行う心肺蘇生の普及啓発につながる。「困っている人を助けたい」という究極の状態は、心肺停止の人の命を救いたい・・・である。そこで居合わせた市民がいかに行動できるかなのである。
 ただし・・・である。この話は単なる美談で終わらせたらいけないのである。これを伝えたメディアの論調も「美談です。素晴らしい」で終わっている。メディアの目の付け所がここで終わっていたら勉強不足としかいいようがない。
 市民が行う心肺蘇生の講習の中には常に「感染防御」についてきちんと教えている。つまり傷病者の体液、排泄物(つまり血液、唾液、吐物、糞尿など)には感染のもととなる病原菌がいる可能性があるということである。救助者の安全を確保するための方策も示すべきである。