吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

新型コロナウイルス対応雑感 その7

2024年07月01日 06時36分24秒 | 日記
 保健所では感染者数が多すぎて対応不能となり、その後、医療機関にそれまでの保健所の仕事の一部が丸投げされてきました。
医療機関もその時は発熱患者の診療で現場はごったがえしていました。医師の仕事は医師にしかできません。でもそんな専門性も忖度されることなく事務的な仕事が医師側に割り振られました。あの状況で診療以外の登録作業などの事務仕事が医師に増やされたら文句の一つも出るのは当然です。どんな場面でも手が足りなくなると最後は医師が駆り出されるというのはしょうがないですけど、医師が行わなくてもいいような作業の一部丸投げには閉口しました。
 発熱外来の場合はいまだに一般患者診療とは時間と空間の分離を徹底するよう求められています。でしたら2類感染症のままにしておいてほしいです。
 5類になった現在では疑いのある方を分離することで患者側から「なんで今更隔離? なんでマスクいるの? ばい菌扱いだな」とトラブルも発生しています。ついこの前も「いまさら、そんな藪から棒に検査しますっていわれたって納得しないよ」と言われました。すでに世の中に「コロナ終了」と流布した政府とマスメディアには責任をとってほしいです。忙しさや手間は変わらず、補助がなくなり、一般診療にも皺寄せがある現状をだれか理解してくれているのでしょうか?