吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

「救急車呼んだら7700円」は誤解だらけ 市の担当者は「入院しなかったら一律で徴収するわけではない」と困惑 その4

2024年07月26日 06時01分46秒 | 日記
 さてその世界に名だたる日本の無料の救急搬送制度はみんなで温かく維持してあげることが必要です。「無料だから、タクシーがわりにいつよんでもいい」という考えではいずれ破綻します。いやもう破綻したからこそこのように実費請求になったんだと思います。すべて誘因は市民の無理解ですね。
 というときっと「貧乏人は救急車も呼べないのか」と仰る人もいるでしょう。そうです、日本以外の国では救急車は有料であり保険に加入してない人やお金のない人は呼べません。
 でも日本では呼んで構いません。ただし緊急性が必要かどうかは市民は分からないので、そこは収容する病院の医師に判断してもらいましょう。そして今後、市民はどのような時によんだらいいのかを学ぶ必要があります。あるいは緊急性があるのかないのか自分ではわからなければまず#7119に連絡してもいいでしょう。
 まずは救急車を呼ぶということは火事で消防車が現場に駆け付けるのと同じくらい緊急性が高いものに「限定される」ことを理解する必要があります。