詳細は不明ですが「必要な検査を怠った」とあります。しかしすい臓がんの診断は難しく、早期発見はかなり困難なことが多いですね。自分の経験でも進行したすい臓がんであった患者さんを何人か知っていますがみなさん腰痛を訴えておられました。しかもすい臓がんはかなり浸潤しないと腰痛を訴えません。しかも中年~高年のかたの腰痛は老化現象によることが多く、看過されやすいです。また糖尿病をお持ちの方は、今回のように膵癌合併しても糖尿病の悪化として治療されることになります。しかも膵癌自体がどれだけ直接的に糖尿病に影響するかはわかりません。果たして救命できる段階で見つけられたかどうかは疑問です。
おそらく論点は「担当医が耳を傾けず」とあるので患者さん側の心情的な問題から発生した訴訟なのだと思われます。医学水準的には「必要な検査」とありますが何の検査がどの段階で必要だったのかは判断が難しいこともあり、あまり意味のない論点だと思います。結局は裁判所での判断は「注意義務違反」となににでも使える罪名で医療機関を罰するという落としどころを狙っているのでしょう。
おそらく論点は「担当医が耳を傾けず」とあるので患者さん側の心情的な問題から発生した訴訟なのだと思われます。医学水準的には「必要な検査」とありますが何の検査がどの段階で必要だったのかは判断が難しいこともあり、あまり意味のない論点だと思います。結局は裁判所での判断は「注意義務違反」となににでも使える罪名で医療機関を罰するという落としどころを狙っているのでしょう。