六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

梅雨入りの「川柳もどき」

2009-06-12 00:39:19 | ポエムのようなもの
 日本全国が梅雨入りだそうです。
 ただし、北海道と小笠原諸島を除いてです。
 どうも、梅雨の中心は私のようです。
 涙雨ではありません。
 乾いていて、濡れそうにないのに、ずっしりくる雨です。
 きらいです。


  

食い物たちは・・
 
 海老フライ衣は厚くリアリズム
 団欒に飼い慣らされた手巻き寿司
 突つかれた穴が恨みの明太子
 たこ焼きのたこの確かさ明日は晴れ
 月天心 焼き鳥の串降るごとく

生き物たちは・・
 
 蝸牛 堅牢な家などはない
 突如鳴く 蛙おまえも怯えたか
 かるがもの仔が減って行く一羽ずつ 

  

軽~い思想 
 
 なまくらな言葉で刺されても痛い
 アカペラの悲劇喜劇は千鳥足
 呟きで済ます怠惰なフィロソフィア
 哲学はさておき今日のかけうどん

あるいは別れの歌 
 
 錠前の音が背後で捻れてる
 さよならの語尾が残した薔薇の棘
 花吹雪 昭和を生きた友が逝く

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする