
わが家の菊がいまをを盛りと咲いている。
買った覚えもないし、自分で植えた覚えもない。
気がつくとぽつんと咲いていて、それからン十年、今やわがもの顔に庭の一角を占領している。

黄色一色で何の変哲もない直径3~4センチの小菊だが、毎年、律儀に花をつけるさまはやはりかわいい。

いろいろ写真に収めてみたが、やや望遠気味にして花芯に焦点を合わせて撮ったら、何やら橙色の欠片が花芯の周りに。菊の花の構造を調べたら、この欠片は花粉らしい。
花粉までこんなふうに撮ったことはないので、いくぶん感動している。

ひとつひとつの花を、シニアグラスをかけて丹念に観たが、こんなふうに花粉がこぼれているのは、開ききって花が終わりに近づいているもので、当たり前だが、若い花ではまだしっかりと雄しべの先っぽに付いている。

花の構造や受精の仕組みを観ていたら、やはり生物、その仕組みは動物のそれとさほど変わらないことに気づいた。
この歳になって、中学生ぐらいの知識をやっと飲み込んでいるのだからなんとも致し方ない。
まあ、でも知らないより知ってたほうがいいだろう。