北海道の事件

あの北海道の殺人事件は、長男もその友達も親が数年前に離婚していたのだと言う。

私は自分も母子家庭であるからにして、母子家庭と殺人が直接結びついてほしくないなぁ・・と思いつつ、もしも本当にそうだとしても、マスコミはそうとは声を大に言わないだろう。
私はこのまま母子家庭と言う道を進むしかない。誰に何と言われたところで、もうそれしかない。

最近在り得ない事件がたくさん起こるけれど、結局なんでそうなったのか、さっぱり分からないまま、次のもっと驚くような事件が上からかぶさって忘れさせていく。


うちの子供に限って言うと、「両親揃った家庭で育ちたかった」そうである。「どうして？」って訊くと、「自分専用のパソコンを買ってもらえるから」だそうだ。
「じゃ、これ好きな時に使いなよ、そうすれば一緒でしょ。」と言うけれど、やはり違うらしい。二日に一度は「他の子のように自分専用のパソコンがほしい」と言う。

この会話から想像するに、彼が本当にほしいのは父親よりも「小遣い」ではあるまいか？それが母子家庭のせいになってる？と思うのだが・・・。ちなみにkekeは私の再婚も、相手が金持ちならＯＫだそうだ。イヤなら自分はいつも部屋にひきこもっているし、小遣いさえくれれば後は勝手にどうぞ、だそうである。

それから、私はいつ居なくなっても構わないらしい。死んでしまっても、もう中学は卒業しているから、どっかで働いてどうにかするそうだ。あまり口やかましくギャアギャア言うくらいなら、死んでくれた方がいいらしい。
そう言う事を平気で本人に言える神経が信じられないが、他のお母さんと話をしてても、そこの家の息子も似たようなコトを言っているそうなので、そんなもんかぁ～・・と思ってる。

半分、冗談で言ってるんだよね・・・と期待しているけれど、本人は本気かもしれないし、息子とは時々こうして火星人と話しているような感覚になることが、ままあるのは事実である。親は携帯持ってなくて子供のお古着てて、「パソコンがほしい」って言える？みたいな。

でも、そういうものみたい。nanuさんもハタチくらいの子と付き合っていたり、妹達もそのくらいの年なんだけど、今の子ってそうだ、自分達と違うって言ってた。nanuさんは親のしつけの問題じゃねぇ？って言ってたけど。


とは言え、やはり命の垣根を越えて手を下してしまう、となると分からないだけじゃ済まない。

こう言う事件があるたびに、本当は向き合って「こう言う事は絶対にしてはいけないんだよ」と懇々と言いたい所だが、相手が高校生となると「アンタはオレがやると思ってる訳？！」と言う意味で自尊心を傷つけるような気がして、なかなか言えない。その結果、ＴＶを見ながら「何でこんな事をするんだろうね」「最低だね」「30万だってさ、やだねぇ」と子供に聞こえるようにブツブツ独り言を言ってボヤいている。
その姿は完全にどっかのオバサンである。


私はやはり、この事件がなぜ起こってしまったのか、理由が知りたい。
その理由がたとえ「母子家庭だから」であったとしても、本当の所を知りたいと思う。
もっとも解き明かした所で、大人が１００％理解できるかどうかも分からないけれど。