きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

親にするふくれっ面

2006-10-17 | 息子keke
最近、私とkekeは親子と言うよりも下宿人に近い存在になっている。

kekeは学校が終わると、寝たい時に寝て、眠くないと起きていて、起きている合間に食べたくなると食べている。私は要領が悪いせいか、仕事を終えて買い物してご飯を作り終えると8時になってしまいkekeは寝てたりして、それで起こさないまま(何故起こさないのかと言い訳すると、ここで中途半端に起こすとまた3時だの4時だのまで寝ようとしないで、睡眠不足になるのではないかと思うからである)夜中に目覚めて、夕飯の残りを適当におかずにして勝手に食べていたりする。

これでいいのかなぁ~と思いながら、そんなだらしない生活が最近続いている。TVでこの状態を「ある母子家庭の生活実態」と放映したら、きっと惨憺たるナレーションがつくであろう。

でも、私から言わせれば、kekeは今の所無遅刻無欠席で登校しているし、そのボーダーラインが守られている以上、他の誰かが「矯正」するのはおこがましいような気がするのである。

なんて言って、今のこの生活がいつかシッペ返しになる時が来るかもしれない。そのうち(誰かさんのように)朝起きれなくて仕事に行けなくなる日が来るかもしれない。そしたら、私の今日こうしている事は全て否定され、悪い母親の見本として罪の十字架を背負うかもしれない。

でも、いずれにしても、もはや私がkekeのこの生活態度を改めさせるのは不可能である。遅刻や欠勤や薬物のような問題なら、まだ徹底的に争う事はできる。それは私自身が嫌いで自分にも許さないことだから。
しかし、仕事以外は、好きな時に目覚めて、好きなものを飲んで、好きな時に寝ている私が「お前、何時に寝なきゃダメだろ!」とは言えない。せいぜい「もうちょっと早く寝たら早く起きれるじゃないの?」と言うのが関の山で、それが彼に受け入れられないのなら仕方ないのである。

そんな私も昨日は会社から帰っても、まだkekeが起きていたので久しぶりに家族で夕食にしようと思い立ち、冷蔵庫のものを端から出して温めた。この前作って残ったギョーザ、余って冷凍保存してたお好み焼き、昨日残ったプルコギと鍋もの・・・・。
片端からチンするだけだから早い。6時半で食卓が準備できた。

さぁ~今日は一緒に食べよう~、と言う所で「あ!」と気付く。
ビールがないのである。
ギョーザにお好み焼きにプルコギ。。。これでビールが無いなんて。。。

その時kekeは、と言うとひっくり返っていた。
なぜなら、(おそらく)親と一緒に食べるのがうざい上に、もはやマンネリ化した食べたばかりのメニューばかりだったからである。
私はこのポーズを見た瞬間に、「やっぱビールを優先しよう!」と思い立ち、スーパーに向かった。そして取ってつけたように「ビール買ってくるけど、他に何か買ってこようか?」とkekeに尋ねた。
そして、「先に食べてていいよ」と言って出て行った。

kekeも親と食べるのがうざいだろうが、私もそんな顔を見ながら食べる事が決して楽しくはないのだった。そして、それを私は否定はしない。自分も高校時代親が嫌いだったし、高校時代に親と夕飯を食べて楽しかった記憶が無いし、一人で気ままに夜を過ごしていた方が楽しかったから(かと言って一人暮らしは絶対に寂しかっただろうが)。どうして私に、kekeが親を嫌うのを辞めさせる権利があるのだろう?
そして、冬期限定発売のビールが目に飛び込んだので、それを買って帰った。

すると、kekeはまだ夕飯を食べずにいたのであった。仕方なくふくれっ面をしながら、一緒に囲む食卓なのだった。
あぁ、そうか、この子は私が嫌いなのではなくて、親にふくれっ面をするのが好きなのかもしれない。

そして私も当時、親が嫌いなのではなくて、親にふくれっ面するのが好きだったのかもしれない。
そう言えば、そうだったかもしれない。

下宿人じゃなくて、やっぱり親子なのかなぁ?
手の込んだものはできなくても、これからは夕飯は早く仕上げてみよう。

今日も鳥肉、朝のうちに漬け汁にちゃんと漬け込んでおけばよかったなぁ・・・・。この行き当たりばったりの食事の支度にも反省だなぁ。


【写真】
プルコギ。調味料も自分で整えようとしたけれど、土壇場で自信がなくて、クックドゥーを使いました。野菜を蒸しすぎて水っぽくなっちゃってます。