きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

今だからできること

2009-08-10 | 父の記録と母の思い出
今日は妹の所に行った。

だいぶ進んでしまったみたいだよと父の話をした。

妹は「え!」と驚いていたが、よくよく話を聞いて、それはここに居た頃もそうだったよ、と言う。
夜眠れなくなると、オムツをちぎったり顔の表情も少し変だった、と言う。
それから次の日になると、記憶が途切れて、昔の兄弟の話を急にしだしたりしたんだ、と言う。

「暴力までは行かなかったけど・・・さすがに暴力になったら面倒は看きれないと思っていたんだ。」、と言う。

妹はそこまでの話をされた記憶が今までなかった。
心配掛けたくなくて、そこまでは言えなかったのかもしれない。

今は病院だから、先生も対応してくれて安心だ、と妹は言う。
妹の言葉で私もそう思った。

妹はこの前、歌の時間を見学したと言う。
みんなで童謡や、その時代の歌謡曲を歌っていて、父は歌詞カードを受け取っても(目が悪いからか)すぐに丸めてしまって、あまり見ないらしい。
それでも歌は好きだし、一番は分かっているから大きな声で歌っていたよ、と言う。


「私の運転練習で悩んでいるんだけどねぇ。」と妹に言った。

「車を買いたいってこと?」
「そうじゃないの。レンタカーで充分なんだけど、こんなに毎週乗っていいものだろうか。」
「いいんじゃないの?自分で稼いでいるんだし。」
「これはぜいたくかなぁ。」
「でも、お金はお墓まで持っていけないんだよ。やっとkekeが大きくなって、今できるようになったんだよ。」
「そうなんだよね。」
「できる時やらないと、できないよ。」
「うん、私もそう思う。今はほどほどに自由だし身体も健康だから。」
「そうだよ。」
「でも、ちょっと心配なんだ。渋谷とか新宿とか、悪い人の車と接触しちゃったら、どうしようって。」
「それはどこを走っていても、同じだよ。」
「そうだよね。」
「警察に電話すればいいんだよ。」
「kekeもそのうち暇そうな時に誘ってみることにしたんだ。来週は予定があるらしいけど。バスだと絶対に面倒だと思うから、車ならそのうち行くかもしれないと思ってね。」
「うん、おじいちゃん、kekeが行くと喜ぶと思うよ。」

私はちょっと鼻歌を歌いながら、家に帰った。

どうすればいいか悩む時、そのほとんどは妹に訊いてみると解決する。
何だかこう、スポッと思うような答えを出してくれるんだ。

もう少し車、乗ってみよう。
来週も再来週も、そんなには変わりはしないだろうけど。


妹の話によると父の口から「sake」と言う名前が出てくるらしい。

私は妹の事を名前で呼ぶが、妹は「お姉ちゃん」と呼んでいるはずだ。
と言うことは、父から私の名前はまだ自然に出ているのかもしれない。

それもいつまでなのか、分からないけれど。