きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

脳内ドライブ

2011-08-21 | 友人
T子ちゃんにプレゼントするCDを焼き、G子の所に持っていくことにした。
G子はコーヒーが好きだと言っていたので、ボトルコーヒーも持って行った。

G子は「午後から仕事なんだけど、sakeちゃんともっと話がしたい。」と言うので、愛車のモコで一緒に職場まで乗せて行くよ、と言った。
G子はとても喜んで、抜け道をいろいろ知ってるから教える、と言う。

地図を取り出して「えーと、首都高はどこで降りるのかな?」と尋ねると、G子は「それじゃ、すぐに着いてしまってつまらないから、下から行こう。」と言う。
G子の言うままに行くと、途中で狭い道になったので、「センターラインがある道にしてくれ」と断りつつ、進むことにした。

G子は都内の道にとても詳しかった。口が閉じると言う事がないほど、ここは何で、あそこは何だと解説していた。
「ずいぶんよく知ってるねぇ」と言うと、都内で何回か引越しをしているし、買い物や子供の習い事の送り迎えで、離婚するまではいつも車を使っていたと言う。

G子は「道が好きなの」と言い、いろんな道を知っておきたかったんだ、と言う。
だから、脳内ドライブができるんだ、とも言っていた。今は車がないからドライブできないけれど、、えーと、ここを曲がったらこうなってこう言う景色が見えて・・・って、脳内でドライブができるんだよ、と言う。今日はその記憶を久しぶりだから、たどりたいんだ、と言う。

私はどこを走っているか分からないので、地図帳を開こうとするが、すぐ青になってしまうし、G子の話も聞きながらなので、サッパリ今どこを走っているのか分からない。
(G子の「脳内ドライブ」は経験に基づいたものなので、地図が不要のようである。)

話を聞きながら、G子はT男とあちこち散歩を楽しんでいることが分かった。
仕事はT男が先に終わることが多いので、T男は時間をつぶして(本屋や家電屋とかで)、G子から「これから帰ります」メールが来ると、今日はここで待っているという返事が届くそうである。

都内のあちこちに思い出があるG子が羨ましいと思う。

「それで週のうち半分は会ってるんだね」と言うと、「でも家に早く帰りたい時もあるし、会わないで帰ろうとするとT男が怒って別れ話になるの」と言う。

「なのに家は出ないんだよ。」
「そりゃムリでしょう」と私は言う。
5年後だって、10年後だって、突然離婚したいってどういう風に切り出すの?変でしょう?と言うと、G子は何も言えなかった。
(しかし、私もG子もそう言う風に言われた者組なのだが。。。)

「それにさぁ、一緒に住むことになっても面倒だよ。洗濯も皿洗いも2倍になるし、掃除もこまめにしなきゃいけないだろうし、それから親戚づきあいでしょ。そうなってからどう言う顔で会うつもり?今はそう言う面倒な事がなくて、ただ相手と会う時だけニコニコしてれば仲良くできるよ。」

辛い恋をしている・・・・心境は察する。辛いだろうが、だからと言って「奥さんから奪って私と一緒になればあの人は幸せになれる」と思うのは、思い上がりだとも思う。
一緒になって生活が生臭くなれば、疲れて文句の1つも言いたくなるし、そうすれば向こうもまた不満も出るだろう。
そうやって折り合いがつかなくて、浮気してたんだから。。。

ほんとに相手の一番の幸せを心から望むなら、現状の生活を認めつつ、浮気の相手をしてあげることなのではないだろうか。
恋愛の勝ち負けが自分の人生の全てだと許せないけれど、そうではなくて何にもなかった今までの人生に、一部経験がプラスしたと思えば悪い事ばかりでもないと思うのだが。


G子の職場の近くまで来たけど、G子が「お昼をいっしょに食べよう」と言うので、ショッピングセンターに寄った。
G子はここ、7年前ぐらいまで良く来てたんだ、と言う。
何度も懐かしい、懐かしいと言う。

元旦那と生活していた時のこの場所を懐かしいと思えるほど、G子の心は回復したのだなぁと私は思った。
気がつくと、あれから3年半ぐらいになるのだろうか。。。

G子の職場の近くまでやってきて、(もうどこを走っているのか皆目分からない、一生懸命信号の名前は覚えようとしているけれど。)G子をおろした。
G子は「私の職場見ない?」と言うが、「これ以上細い道に入るのはイヤだから」と断った。

G子はその先を右に曲がると、広い道路に出るよと言うので、言われた通りにするも、今どこを走っているか分からないので、仕方が無いから広い道路広い道路をめざしているうちに、やっと地図で現在地が分かり(進行方向が逆だった。)、有楽町辺りも通り過ぎながら帰ってきた。

G子の脳内ドライブに刺激されて、これからももっとドライブしたい!と改めて思う。
どこを走っているか皆目分からないなんて、ちょっと恥ずかしい。

今日のショッピングセンターはこれから場所を確認して、来週辺り復習さながらもう一度訪れよう。